ピアノ教室では、具体的にどんなことをするの?

ここでは、ピアノ教室の具体的な指導内容について、説明します
ピアノ教室(ピアノ講師)の仕事のメインは、いうまでもなく、ピアノ演奏の技術を教えることです。

ピアノ演奏には、クラシック、ポピュラー、ジャズなどのジャンルがあり、自分にあったジャンルの指導ができる先生を選び、受講します。 また、それぞれのジャンルは、初級・中級・上級といったように、コース別に分けられている場合が多いです。

ピアノ講師と生徒(または親)が、使用する教材について最初に相談し、以後、その教材にそってレッスンを行っていきます。

それから、受講者のほうに特別な目的がある場合、たとえばグレードの級取得やコンクールのチャレンジ、音楽大学受験などの場合、その目的が達成できるよう計画をたて、それにそって指導をしていきます。

また通常のピアノ演奏の指導以外にも、以下の指導をする場合があります。

・リトミック
・音楽理論(ソルフェージュ 和声 音楽理論など )
・生徒同士の交流をはかる(発表会やグループレッスン)
・子供の情操教育
・習い事、勉強をするときの基本的態度やマナーの訓練

これらの指導には、別途料金が必要になることもあります。
それぞれについて、ご説明しましょう。


  • リトミック
    幼児に対して、音楽的な基礎力をつけさせるために行う、音楽と身体運動を素材とした教育です。幼児たちの感受性・聴覚能力の発達に応じて、楽しみながら音楽への興味と理解を広げていきます。その様子は、一見するとお遊戯のようですが、リトミックは、お遊戯のように決められた「型」を要求しません。あくまで、幼児の表現の自主性と個性を尊重します。

  • 音楽理論(ソルフェージュ 和声 音楽理論など)
    ソルフェージュとは、音を聴きとって音符にしたり(聴音)、音符を見て音にする(視唱)などの基礎訓練をいいます。それから、音楽理論には、音符の読み方や楽譜の規則などを体系化した楽典があります。また、和声という和音の作り方の理論もあります。これらの理論はいずれも、多くの音楽大学入試で課される科目となっています。

  • 生徒同士の交流をはかる(発表会やグループレッスン)
    ピアノ教室(講師)の中には、発表会やグループレッスンを活発に行うことで、生徒同士の交流を深めることに力をいれている方もいます。音楽をとおして、たくさんの仲間と知り合えるようになることも、レッスンの魅力です。また、それがレッスン継続の力になります。積極的に生徒同士のコミュニケーションをとろうとする講師は、そこを熟知しています。

  • 子供の情操教育
    音楽での情操教育とは、知識偏重の詰め込み型教育に対して、感情や情緒を育て、創造的で、個性的なこころの働きを豊かにするための教育。音楽を聴かせたり、音楽といっしょに絵をかかせたり、そういったときに子供の心に浮かぶ感情やイメージなどを引き出すことを大切にしているピアノ講師もいます。

  • 習い事、勉強をするときの態度やしつけ、マナーの訓練
    最近、授業中になかなか席につかない子供が多くて、学校の先生が困っているといった話をよく耳にします。こういった学ぶ以前の姿勢の問題があることから、子供のしつけや学ぶときの態度を、しっかり見につけさせてほしいというお母さんからの要望があります。こういった基本とルールを、上手に子供に教え諭すことができるかどうか。そこも、最近ではピアノ講師の重要な指導内容になりつつあります。