Q&A: 幼児、子供がピアノコンクールにチャレンジするときに必要な心構えは?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

19年12月







Q: 幼児、子供がピアノコンクールにチャレンジするときに必要な心構えは?



幼児、子供がピアノコンクールに参加を決めたとき、長期の練習期間を経て、やがて本番を体験することになります。このようなプロセスの中で、先生の視点から彼らにはどのような心構えを持つことが必要だと考えますか?具体的におしえてください。よろしくお願いします。

ピアノ教室.net編集部からの質問



A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



こんにちは!
埼玉県のウィステリア・ピアノクラスです。


幼い子どもたちが「コンクール」という、所謂「他人と競う場」に参加するということは、人生の中でも極めて稀な機会であります。


「和」を学ぶことに重きを置かれなければならないその年齢において、他人の上に立つことや抜きん出ること、隣人を蹴落とすことを経験するわけですから、「コンクール」という場はどんなにか、その子どもたちの精神や、将来におけるものの考え方に大きな影響を与えることでしょう。


また、先生方なら誰でも知っていることですが、コンクール向けの演奏法と、そうでない弾き方がありますので、本番の結果が芳しくなかったからといって、それが「実力がない」「才能に乏しい」といったことに直結するわけではありません。


そのことに対するご家庭のじゅうぶんな認識を得られていないのであれば、私は生徒たちをコンクールに参加させることはしません。


参加する子どもさん本人たちには、全参加者の演奏を「優劣」といった傲慢な視点によって批判するのではなく、「賞賛」「尊敬」といった暖かい心をもって、会場で披露された全ての演奏に拍手を送るよう指導しています。


コンクールの本質に対して正しい認識を持って参加するのであれば、子どもさんにとって、「長時間に渡る練習は、楽しい期間が延長されるもの」として歓迎されるでしょうし、「本番は喜ばしい興奮に満ちた瞬間」になります。


それは、「授与された大きなトロフィーの高さを幾倍にも超える価値のあるもの」であることは、言うまでもありません。

 


 



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)



まずは 自分のやる気が一番


一つの曲を長期間練習する上で 教える側のモチベーションを上げる 苦労もありますが やはり家庭生活の中にどれだけ気持ちが安らげる環境か どれだけ理解して練習を見守るか  大切なことだと思います
私の場合 年齢や一人ひとりの生活(家庭・学校)の様子を日頃のレッスンでやり取りコミニュケーションしてます
そして ご両親・本人にアドバイスさせていただいております 
もちろん 失敗もあります
良かれと思ったことが裏目に出て慌てることも過去にありました
ほんとに 先生 親 本人の三本柱のバランスが大切なことだと感じながらレッスンしております


日々 精進させていただいております

 





ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)


幼児期または子供さんが対象ということでしたら、私はむしろ保護者の方に心構えを持っていただきたいと思います。保護者の方は経済的にもさることながら、子供さんの健康管理や練習時間の確保のための生活リズムをつくるなど、とても大変ですよね。
先日メジャーなコンクールで受賞された方の座談会が掲載されていました。彼らの小さいころのコンクール体験談も興味深く拝見しました。
まず、彼らの選択肢に「出るか出ないか?」はなかった点がすごいなと思いました。いわば「出るもの」という感じでしょうか?
一方出ない方の保護者の方は「出る意味は?」「受からなかった時傷つくのでは?」などのご心配が多く、しかも子供さんの前でそれを言われてしまうと、それでも「出たい!」と親御さんに言える子供は少ないです。無言の圧でやめる方向に持っていかれます。子供は本来怖いもの知らずであり、無限の可能性を持っています。でも、子供はパパやママが大好きですから、パパやママが嫌がっている、大変そうだ、と察知すると、引いてしまう!特にいまどきの子供さんは空気を読みますね。
昨今コンクールはあちこちで開催されています。転がっていると言っていいほどたくさんあります。
どのコンクールを受ける(受けない)か、出来れば子供さんのいないところで先生と相談されてはいかがでしょうか?そして、これに出していいなと決心されたら、しっかり背中を押してあげて欲しいです。
「当たって砕けろ」ということばがあります。砕けていいんです。そこから学ぶことのほうが遥かに大きいです。これから青年期、成年期、その後大人が見届けられなくなる年代を生きていくうえでの財産になれば。
小さい時は転んでも大怪我はしません。チクっとした小さな傷は保護者の方と指導者で、やさしく手当てしましょう。

わたなべピアノ・ソルフェージュ教室 渡部昌美





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)


とても難しい質問で日々考えている問題のひとつでも
あります。
私が迷いながらも行っていることは、毎回のレッスンに
おいて、いろいろシュミレーションしてお話していっているということです。
発表会と違い、コンクールは少なくとも当日に
賞がいただける人といただけない人とはっきり嫌でも
違いが出るというのが現実です。なので、それを
お話しておきます。


具体的には、曲の中の難しいところなど出てくると
『ここがスムーズに弾けるようになると賞がいただけるかもね。』だとかお話します。
また曲の解釈が違って、上手に弾けていても賞が
いただけない場合もあるのも事実なので、
そういったことも少しずつ刷り込むようにお話します。
コミュニケーションをたくさんとるなかで、
お母様がとてもフォローしてくださるので助かりますし、
生徒さんもコンクールというものを前向きに捉えてくれるようになりますね。
参考になれば幸いです。


フクロウ音楽教室


 





犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


幼児さんの場合、コンクールに参加するに当たり保護者の協力と理解は欠かせません。
コンクールは、切磋琢磨する場です。華やかさや憧れだけで準備を怠ると、本番の雰囲気に呑まれてしまいます。
特にお子様よりも、保護者のコンクールへの参加意義、目的などをよく話し合ってから、参加するか否かを決めます。
コンクールに出るには練習も緻密であり、何度も同じ事を積み重ねてゆく忍耐も必要となります。
そのサポートを保護者にはしていただきます。
指導者としては結果が出るように勉強して指導をしていきますが、
生徒、保護者には、レッスンや練習で学んだ事を全て出せれば良しと伝えています。
結果へのフォローは保護者にも大切。お子様は親が喜ぶと嬉しいですし、反対の場合も、同じ気持ちになります。
次へ繋がるように、モチベーションを持っていきます。
小学生くらいから年齢が上がるにつれて、コンクールはお子様の意志、意識がウェイトを占めるように思いますが、
やはり保護者との相互理解、サポートの姿勢は欠かせません。
心構えという点でいつもお伝えしている事は、充分な準備と熱意をもって取り組むこと、諦めないこと、結果がもし気に入らなかっだ場合、次に生かせるよう一緒に考えていくこと、を軸に取り組んでいます。




 幼児、子供がどうコンクールを捉えて出場したいと言うのかはそれぞれだと思いますが、所謂上手下手を競う熾烈な真剣勝負の場とは恐らく考えていない筈です。コンクールの種類にも依りますが、賞を取るか取られるかの、死活を賭けた勝負なぞ、子供には解る筈はないと思います。むしろ、運動会の徒競走の様なちょっとしたゲーム感覚に近いのではないでしょうか。(そもそも幼児がコンクールを受けたいと言うのがイメージできませんが・・・・)

 第一に言いたい事は、出場するお子さんよりはむしろ、親御さんに対して、それもかなり強く、「順位ではなく子供さん自身がどう成長できたか」を意識して頂きたい事です。要するに、カッカとしないで頂きたいのです。人生どこをゴールとすべきかですが、コンクールで優勝した子供がその後演奏家として成就できない例もあります。コンクールは飽くまで「今回頑張るべき目的達成ができたかどうかを確認する場」として捉えてみてはいかがでしょうか。

 次に、子供には、頑張る事の大切さや、できなかった事ができる様になる達成感を味わって貰いたいです。しかしだからと言って、必要以上に神経質になったり、焦ったりは決してさせたくありません。
上手に演奏する・・・ミス無く演奏すると言う気持ちよりは、挑戦の気持ちを持ってください。例えば、今までできなかった、pの柔らかい演奏を出来る様にする、或いはレガートできる様にする、タッチを変える、等等。取りあえず時間を区切って、どれだけできる様になるかを試す訳です。そしてこれは大前提でもあるのですが、楽しく演奏して貰いたいです。それでこそ、コンクールが嫌な思い出にならず、一つの素晴らしい経験になると思います。

 コンクールは一つの通過点です。最後は、ピアノ演奏が人生にとってどういう位置を占めるか、です。
子供ファースト、をお忘れなく!

 

 



私の教室から、就学前の生徒さんが2人、
県内のピアノコンクールで優勝しています。
コンクールを受けて勝ちたい場合、その曲をたくさん
練習する事になります。
もしコンクールばかりで時間を使うと、他のピアノの
レッスンが進まなくなります。
なので、発表会とコンクールの曲を一緒にするなどして
工夫しています。
2~3年に一度くらいなら数ヶ月~半年程コンクールの
曲に集中するのは悪くないと思います。
子供だと全員が緊張する訳ではないので、発表会など
別の舞台で様子を見て、コンクールに挑むのが
望ましいです。
もし緊張する子であれば、よくコンクールで見かけますが
舞台裏でお気に入りのぬいぐるみを持っていたり、
お母様などにそばにいてもらうなど工夫すると良いです。

https://www.piano-k.net/profile/profile0000000218.html





クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)



曲に対するイメージをはっきりさせ、言葉にして表現できること。

体験したことから、連結させて自分の体験として考えられること。

 




 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)





キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)






馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)


本人が、楽しめること。自身の感情を発散できるように、よく喋る事。 
都築美佳ピアノ教室



コンクールは必死で頑張っても全員が報われて
賞をいただけるものではありません。
その日のコンディション、演奏順、審査員
との相性など、運にも左右されてしまいます。
日頃の成果が発揮でき、賞を獲得出来れば
自信につながりますし、たとえ負けても
人生の厳しさを経験する事になり、更に
自分の中で立ち直り方を覚えるので、
これもまた大切な経験と考えます。
学生時代に何もかも上手く行き過ぎると
社会人になって困難にぶち当たった時
立ち直り方を知らずに精神科にお世話になる
可能性もあります。
結果は気にせずに、また、
他人との闘いではなく、
自分との闘いである事を意識して
頑張る心構えが必要と考えます。
コンクールを受けると決めてその日を
無事に迎える事が出来た人はその時点で
コンクールを受けない人に既に勝っている
と考えます。

CHOJI音楽教室
長治






羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)


ピアノのコンクールとなると、発表会とは違い、入賞する、しないの結果がついてくるので、それを心構えとして望んでほしいと思っています。また、賞がとれたから凄い、賞がとれなかったから凄くないではなく、コンクールという舞台に立ったという経験がその後の人生に何かしら生かされてくるのでは、、、と思っています。





ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)