Q&A: 教本の『ソナチネアルバム1』はレベルとしてどのくらい?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

2017年7月







Q: 教本の『ソナチネアルバム1』はレベルとしてどのくらい?



教本の『ソナチネアルバム1』について質問です。レベルとしてはどのくらいのものでしょうか? わたしは大人で初心者からピアノを始めています。バイエルや初心者向けの大人の教本に少しずつ取り組んでいます。こういった曲も、まだ流暢には弾けません。『ソナチネアルバム1』 には有名なクラシックの曲も入っているようですが、レベルとしてはどのくらいのものなのか教えていただきたいです。中級以上のレベルだとちょっと今の自分には難しそうだと感じます。どうぞよろしくお願いします。




A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見

ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)
ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)






ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)



フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見


基本的な考えとしてはブルグミュラー終了程度
中にはそれ以前でも弾ける有名な曲もあります。たとえば
ベートーヴェン作曲ソナチネト長調第一楽章です。
第2楽章は教えてもらわなければ弾き方がわからないところがあるかもしれません。一度トライして楽しんでください。

ソナチネは作曲の形式のひとつのことで、ソナタより規模が小さいものをいいます。
近・現代の作曲家がこの題名でいろいろな曲を作っています。
日本の作曲家もいます。一度探してみてください。


廣岡ピアノ教室




「ソナチネアルバム」は初級後半だと思います。
私の教室では「バイエル」を終了したら「ツェルニー100番」の25番までを(全曲ではなく抜粋して)練習させ、平行して全音楽譜出版社のピアノのための「バロック名曲集」上、下巻を使用しています。

「バロック名曲集」は生徒の能力に合わせたテンポで弾かせています。速く弾いて何度もミスするよりも、遅くても確実に弾くことが重要です。
例えば、初めての漢字を習うときユックリ、慎重に、丁寧に書いて覚えると、速く書いても誤字にならない。
従って、初級、中級の曲や練習曲を練習するときは、片手で4小節(あるいは2小節)をゆっくり確実に弾けるようになったら、両手でゆっくり確実に弾きます。そして最後まで弾けるようになったら、徐々にテンポを速めます。

「バロック名曲集」をお勧めする理由は、「ソナチネアルバム」や「ソナタアルバム」の曲の大部分を初見で弾けるようになるからです。
自慢と思われるのは心外ですが、私の生徒達は4歳で「バイエル」を10~12ヶ月終了し、高校1年生で「ツェルニー60番」を終了する生徒が多数います。

ところで「バイエル」を敬遠される先生方が見受けられます。確かに「バイエル」には欠陥が多数あります。
従いまして私は私なりに副教材を作成して、「バイエル」の欠陥を補っています。
どのように評判の良い教材を使おうと、使い方次第で生かされたり、無駄になったりするとと思います。

最後に、「バロック名曲集」も生徒の手の大きさによっては運指を変えます(他の教本も同様)
更に、指使いに明らかな間違いもあります。
他の教本にも多数見受けられます。
例えばバッハ「インベンション」では運指は勿論、スラーにも多数間違いが見受けられます。




馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)


ソナチネアルバム1は、初級の最後の方です。

バイエルが終われば弾けると思います。



ソナチネアルバムは 曲によっては初級でも弾ける曲がありますので、弾いてみたいものがありましたら取り組んでみても良いかと思います。

ただし ソナチネはソナタ形式の規模の小さなものですので 曲の構成についての勉強も必要です。

それから八分音符、16分音符などのリズムがしっかりしてないと綺麗な演奏はできません。

それぞれのモチーフの表現の豊かさも必要です。

満足のいく演奏を望むのでしたら そういった基礎練習を十分にマスターしてからの方がよろしいかと思います。

私のレッスンでは バイエル程度~ブルグミュラー終了したあたりで
ソナチネに入っています。

だいたいは3年以上レッスンしてからの生徒さんが多いです。


AMITYピアノレッスン



ソナチネアルバムは中級レベルです。どんな曲でも、どう弾くか、ということが重要です。一つ一つ音を拾っていけば初級の方でも、弾くことはできますが、指がまだあまり速く動かなかったり、強弱をつけようとして、音がかすれたり、力が入りすぎて音がきたなくなったりするようでは、まだ早いと思います。

自分が弾くときも、第三者になったつもりで自分の音を聴き、きれいね、いい曲ね、と思えるような演奏ができる曲をたくさんこなしていけば、自然にレベルがあがっていきますよ。素敵な曲をたくさん弾いて楽しんでくださいね。

豊田市のピアノ教室、リトミック教室(七田ドレミコース) ミュージックルーム

 






ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)



はじめまして。
大人になってピアノを始めるのは素晴らしいことですね。
いつでも成長する可能性はありますし、上達にはどんどん弾くことが基本だと思いますので応援しています。

さて、指導の側からの視点ですが、ソナチネはとても大切な位置にあると思っています。
作曲上の程度の基本的なパターンも沢山混ざっているので、弾けるように練習していくなかで自然と楽譜の読み方が身近になっていきつつ、パターンに応じた指や手の使い方、動作も一緒に身についていきます。

ひとつの楽章のなかにも5, 6種類もの手の動き方が含まれているので、普段指導している私たちも自分で弾いて、技術の基本に返ることができる作品達です。

バイエルも後半80番台くらいでしたら併用した曲集などに加えて、楽譜を弾いてみてご自分でできそうな作品、楽章の一部からで構わないと思いますので、楽しみとして色々弾いてみてはどうでしょうか?

拍子を頭でカウントしながら音を弾いていくことができていれば、
クーラウのソナチネ 作品20-1の第2楽章などは少しずつできそうな気がします。

YOU-PIANO教室





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


こんにちは。日々熱心にピアノ学習に取り組まれておられる様子が伺えます。大人になってスタートされた場合、譜読みがストレス無く進むかどうかが、これからの鍵となるでしょう。
大人用の初級テキストでも少しご苦労な様子ですので、いきなり「ソナチネアルバム1」に取り掛かるのではなくて、初級学習者のために、必須の易しい名曲を抜粋した楽譜をお勧めします。

全音楽譜 松本倫子 編、轟 千尋 解説 「新 こどもの ソナチネアルバム」1300円

音符も大き目印刷ですが、原曲通りです。解説が充実していて取り組みやすい順に8作品が掲載されています。
クレメンティOp36-1ハ長調が最初です。

この曲でも取り組み始めは譜読みに苦労されるかもしれません。無理にたくさん弾かず、1週間で4小節づつ進むつもりで、ゆっくりと書いてある音を片手づつ発声しながら演奏しましょう。馴染むほどに名曲のメロディが体に染み込んで、先に進む勇気が湧いてくる事と思います。
音符にカタカナなど書き入れずに読み慣れて、楽譜を見ただけで頭の中にマイミュージックが鳴り響けば成功です。

決していきなりソナチネアルバム1には進まない方が良いと思います。ご検討をお祈りしています。

高間はるみ 春海音楽教室 主宰




ソナチネアルバム1は、有名な曲が多くあり、大変勉強になります。ソナタに入る前にぜひ一度は勉強してもらいたいと思います。ブルクミュラーを数曲弾いてから入るとレベル的にいいと思います。時間をかけて丁寧に、暗譜もきちんとして仕上げると、思い出に残る曲になると思います。



「ソナチネアルバム1」は、それまでの教本から比べると、急に譜面が小さくなるので、一気に難易度が上がったように感じる方が多くいらっしゃいます。

そもそも《ソナチネ》は、モーツァルトやベートーヴェンの前期が含まれる古典派という時代において「小さなソナタ」という意味をもっています。
そのため、教材としての《ソナチネ》には、指のテクニックを学ぶだけでなく、音楽の形式について理解を深めようという意図もふくまれています。

小さいお子さんがピアノを始めると、各音の位置と名前を覚える初歩的な曲に始まり、《ぶんぶんぶん》や《アルプスいちまんじゃく》など、耳になじんだ童謡や同じくらいのレベルの曲をこなし、譜読みの能力を養っていきます。

こうしたレッスンは、副教材を取り入れつつ、薄い教本4~6冊分の曲を通しておこなうことが一般的かと思います。個人的には、これを初級とみています。譜読みをするのに最低限必要な知識を覚える段階が、この導入期レッスンだと思うからです。

それが一通りこなせるようになると、ブルグミュラーの練習曲レベルに移ります。長い曲の譜読みに取り組める、曲の表現について自分で考えてみる、形式についても学び始めるという段階です。個人的には、これを中級ととらえています。

生徒さんによっては、ブルグミュラーと並行して、ソナチネアルバム1に取り組むこともあります。
そのため、私はソナチネアルバムは中級レベルと認識しております。私の教室はお子さんの生徒さんの場合、レベルに応じて月謝が変わりますが、目安が分かりやすいよう、初級教本を終え、ブルグミュラーに入ったら中級としています。

ちなみに、上級レベルはソナタだけでなく、ドビュッシー、バルトークなど近代の複雑な和音や響きを譜読みして弾きこなせるようなレベルかな、と思っております。

ソナチネアルバムにはさまざまな難易度の曲が収録されており、番号が若いからといってかんたんな曲とは限りません。まずは弾きやすい曲から取り組まれてはいかがでしょうか?

エムジック音楽教室




まず、「ソナチネ」について考えてみましょう。
この言葉の中に、2つの意味があると思います。
ひとつめは、曲の形式としてとしての「ソナチネ」です。
この場合は、「ソナチネ」の形式で書かれている。
という事なので、難易度は、ピンからキリまでです。
短くとても簡単なものもありますが、
ラベルの「ソナチネ」のように、上級者が弾くようなものまであります。

もう一つは、よく「ソナチネ程度」と言われるように、
曲の難易度を表す、言葉としての「ソナチネ」です。
これは、曲集を買う時に選びやすい様に、一種のモノサシ的役割をしています。
つまり「ソナチネ」自体が、レベルを表す言葉になっています。

質問者は、それがわかりにくい。
と、おっしゃっているので、こう考えたらどうでしょうか。
バイエルが、幼稚園だとすると、ブルグミュラーが小学低学年。
ソナチネが高学年。
しかし、先ほど述べたように、ソナチネの中でもピンからキリまであります。
まずは、「こどものソナチネ」というテキストから取り掛かり、
後は、全音などには、難易度と弾く順番が呈示してあるテキストもあるので、
それを参考にして、練習していかれてはどうでしょうか。

https://www.piano-k.net/profile/profile0000001420.html



バイエル終了後、ブルグミュラーの中の比較的簡単な曲をこなしてからソナチネアルバムに取り組むとスムーズに入れると思います。さらに、ツェルニー30番と併用すると難しく感じないで仕上げる事が出来ると思います。




ハノンやある程度の曲集を日頃進められていたら弾けるのではないかと思います。
理想はブルグミュラーに入ることが可能な生徒さんなら大丈夫と思います。







クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)





 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)


「ソナチネアルバム」は、1巻、2巻とも、「ソナタ」に移行する前段階の曲集ですから、中級以上のレベルに区分されることはありません。

ソナチネに入ったときに、生徒さんが「簡単」と感じることが出来るよう、どのように誘導していくかがその先生の力量と言えますね。

「ソナチネアルバム1」は、ソナチネの前段階、つまり「ブルグミュラー25練習曲」などのテキストの完成度や弾き込み方により、生徒さんが感じる難易度が異なります。

質問文中に「有名なクラシック曲も入っている」と書いていらっしゃるとおり、モーツァルトやベートーヴェンが書いた作品も後半に含まれていますので、作曲家についての理解を深めることや、それに合わせた弾き方を習得する上でも有益なものです。

しかし、「ブルグミュラー25練習曲」に比べると、若干、楽譜が複雑になることや、長い曲が含まれることから、「バイエルや初心者向けの大人の教本に収録されている曲が流暢には弾けない」という状態で使用すると、やはり難しくお感じになると思います。

使用する場合の案として二つご提示しますね。

一つ目は、「難易度の順序を整理してから始める」というものです。「ソナチネアルバム1」は作曲家ごとに構成されていますので、1番から順に練習を始めると無理が出て来ます。7番、5番、8番、9番、10番、17番の順に進めると比較的スムーズに行きます。

二つ目は、音源を予め聴いておいて、弾きたい曲をリストアップしておくことです。好きな曲であれば、たとえ完成に時間がかかったとしても、レベルを超えて弾けるようになる例は数多くあります。

私の教室では、大人になってピアノを始めた初心者の生徒さんが、現在ベートーヴェンの「ソナタ」を練習していますが、もう完成間近です。「弾きたい」という情熱と、指導者の適切な助言があれば、「初級」「中級」「上級」といった区分に関係なく、弾けるようになることは珍しくありません。

埼玉県入間市 ウィステリア・ピアノクラス
 佐藤弓子




大人の趣味として始めたのなら なおさらのこと レベルなど気にせずに音楽を楽しみませんか?ソナチネアルバムの中にもその人 それぞれ弾きやすいと思う曲も 苦手だなと思う曲もあります。そして ソナチネアルバムの他にも沢山曲はあるのですから まず弾きたいと思う曲を見つけて欲しいなと思います

ピアノ教室アンダンテ




大人になってからピアノを始められる!なんて素敵なことでしょう。ソナチネアルバム1ですが、本当にきれいで耳慣れた曲がたくさんありますね。
私のところではバイエルが終わるとブルグミュラー、ソナチネと進みます。
でもブルグミュラーからの差はかなりあり、長いスケールが多くなり、全体の長さも長くなりますので皆さんつまづくところでもあります。それでも曲が美しいので練習が楽しくなりみんな乗り越えていきます。
ただバエエルをしっかりと勉強なさっていればその後すぐにソナチネに入ることも可能です。
是非頑張ってください。










羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)





キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)