Q&A: 緊急事態宣言やまん延防止重点措置の下、ピアノ発表会はどうするのか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

21年8月







Q:緊急事態宣言やまん延防止重点措置の下、ピアノ発表会はどうするのか? 



コロナウィルスによる緊急事態宣言やまん延防止重点措置の下、ピアノ発表会を開催した、あるいはしなかった教室があると思います。先生方それぞれ、決断に際してたいへんだったこと、思い悩んだことなどお聞かせください。もし開催された場合はその時の工夫などについてお聞かせください。

ピアノ教室.netからの質問



A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見





発表会はリアルで行いました。

検温、手指の消毒、入場への人数制限、会場の換気などを徹底しました。

 





こんにちは!
埼玉県のウィステリアピアノクラスです。
オンラインによる発表会を開催すべく、この春より録画していたのですが、編集が大変だったため、公開は7月末までお待ち頂いております。
本日、「今週中にはアップします。」と申し上げたところ、生徒のお母さんから「いつまででも待ちます!」という心強い返答を頂きました。
そこから学んだことは、生徒さん本人またはご両親にとって、発表会が如何に大切なものであるかということです。
私の教室に限っては、録画技術者に無理を言って複数台のカメラを設置するなどの努力によって、あらゆる角度からの収録の実現を目指しました。



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)




昨年の11月に楽器店主催で開催されたのですが、会場では消毒やマスク着用、座席の距離をとるなどしていました。
出演者は各自マスク用の袋を持ち楽屋に来て、出番直前までマスク着用でした。
写真撮影もぎりぎりまでマスク着用し、撮る寸前に外すというやり方でした。
直前に生徒の通う学校で感染者が出るということもありましたが、濃厚接触者はいなかったので誰一人欠席なく開催できました。





昨年は発表会が開催されなくて、残念な思いをしました。
楽器店主催で毎年行っていまして、今年は早くから開催を決定してくれました。
感染症対策として、観客席を50%以内にすることにしたため出場者を従来の2/3程に抑えました。
弾く前にはマスクをビニール袋へ入れて、引き終わったらビニール袋から自分で出して直ぐに付けるようにしました。
集合写真は行わず個人写真に変えたので、終了後に密になるのを防ぎました。
発表会から2週間経ちましたが、クレームは無くご父兄の方達も喜んでくださいました。
発表会を行うことができ、生徒さん達も目標に向かって練習し、日頃の成果を発揮することが出来て良かったです。







ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)




緊急事態宣言中やまん延防止重点措置の下開催に際して、参加される生徒の皆さまが気持ちよく参加できるような配慮が必要だと感じています。

それは皆様それぞれが考え方や捉え方が様々であるという意味合いでもあります。

慎重すぎてなんでも自粛派の方もいらっしゃることもあります。

それぞれの発表の舞台を大切にしたいとの思いより、主催側の意向も普段からあらかじめお伝えしておくスタンスも大切なことです。

その上で、

○部を分けて開催する
○生徒さんのご親族などにも来ていただけるように、お客様人数の工夫
○舞台上ではマスクを外しても良いことの了解を得る

などの配慮の必要性を感じました。


オンラインの進歩より発表会もオンライン化されるお教室もあるかもしれません。
ですが、やはり一年に一度の発表会。

他の生徒さんの演奏を聴くことで生まれる憧れの気持ち。

生で舞台に立つ高揚する気持ちと緊張感、
そして何より終えた後の達成感。


“ピアノを通じて良い耳を育てる“ことをモットーとする指導者であれば
より“生の体験“にこだわりを持つのではないでしょうか。

その本質的に大切な事を見落としていないか、ただ流行だけに囚われていないか、
が教室選びや先生選びの要になるといってもいいと思います。


それだけ、音楽教室の“発表会“というのは先生である指導者の本質が問われるのかもしれません。

こういう世情である時だからこその指導者の対応や心構え、生き方。
これは生徒子供達において、難しいことはわからなくても伝わるのではないでしょうか。

♪ピアノ・リトミック教室
音のアトリエ 





開催しました!(昨年、今年とも3月中旬)

具体的なことを書いたら長い回答になりましたが・・・


昨年は2月以降毎週状況が厳しくなり、中止を決める教室も増えつつありました。


ホールキャンセル料は戻らないかもしれない状況で、開催の方法を模索して1週間前に次のように内容を変更しました。


1.不安な方には強制せず、直前での不参加も認める。(その場合の参加費の返金も検討)

2.参加者25名を家族単位で3グループの総入れ替えにして、グループ間を30分以上開けて換気。(演奏順が変わるのでプログラムは作り直しました)各グループ滞在時間は1時間半以内に収めました。

3.更衣室を使わないため演奏用ドレスを着て来館のお願いと、入口での検温、手消毒の実施。

4.ホールの許可により本番中、後方とサイドのドアを開放して演奏できました。

5.鍵盤は消毒できないので、演奏前後に手をアルコール消毒。

6.集合写真なしで、代わりに舞台で家族ごとの写真を撮影。後日個人起立写真をコラージュにして記念集合写真にしました。どちらも好評でした

7.お友達や祖父母の来館はご遠慮いただきました。

8.直前にホールからの生配信が可能になったので、親せき、お友達にリンクをご案内することができました。別のグループのお友達の演奏を見ることもできてとてもよかったです。

9.後日、全グループ通しのDVDを全員に記念プレゼント。


結果的には全員参加で混乱もなく、練習した曲を披露できた充実感を生徒も保護者も感じていただけました。


翌週末に1回目の緊急事態宣言が出たので、本当にぎりぎりのタイミングでの開催でしたが、不安要素をとにかく取り除くことを考えて工夫しました。直前の一週間は毎晩夜明け近くまで変更手配と作業に追われました。


ご家庭によって不安のレベルに温度差があるので、直接ご意見を伺いながら、何が心配かを聞き取ったり、アイデアを募ったりもしました。


今年は蔓延防止期間中でしたが、昨年の方法にならって開催したので、落ち着いて準備できました。


大変なこともたくさんありましたが、その後のオンラインレッスンなども含めて、新しいスタイルのレッスンや発表会になって生徒も私もワンステップアップできた気がしています。





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)






当ピアノ教室は毎年ゴールデンウィーク中に発表会を開催しています。
昨年度は、緊急事態宣言中でホールが使用できませんでしたが、せっかく準備してきたので、教室に各御家庭ごとに来ていただき演奏していただきました。
それをビデオ撮影し、プログラム順に編集して、皆さんにお配りしました。集まって一緒に演奏を聴くことはできませんでしたが、発表をすることはでき、またお互いに聞くこともできてよかったと思います。

今年度は、人数制限をすればホールを使用できたので、少ない人数でしたが、社会的距離を取り、マスク着用、手指の消毒を徹底して開催しました。
集合写真は撮れませんでしたが、各演奏者ごとに撮影し、のちにコラージュにして皆さんにお渡ししました。のちに、コロナ禍の発表会として思い出になると良いなと思っています。

串田真理ピアノ教室






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


座間市の櫻井ピアノスクールです。
こんにちは!

コロナ禍昨秋、文化会館ホールにて開催した発表会は、
三部制各部10名ずつ、各部解散。
各部集合写真もスタンディングでソーシャルディスタンスで撮影。


まずは保護者さまにアンケートをとりました。
実際リアル発表会を開いた場合参加されるかどうかの
アンケートに、ほとんどの方が参加の意向でしたので
開催に踏み切りました。


受付では検温。
舞台袖にはアルコール消毒を準備、マスク入れも準備して
ステージ上のみマスクを外し、各部の休憩時間には
保護者さまたちにご協力いただいて、客席椅子手すりを除菌作業。


人手と時間がかなりかかる発表会でした。
それでも出演者のみなさまは喜んでくださいました。


次回は客席手すり除菌作業をもう少し合理的に、
舞台袖マスクケースについても各々がスタッフの手をかけずできるようにしたいと思います。


櫻井桂子♪




黒須ピアノ教室

当教室ではコロナ禍でも昨年、今年と発表会を
実施致しました。
昨年は最初の緊急事態宣言が出てホールが閉館
した為、ある程度収まっていた時期への延期と
なりました。
今年は偶々発表会と緊急事態宣言が当たらなかった為、
予定通り実施致しました。

当教室では発表会への出演を色々なメリットから
お勧めしていますが強制はしていません。
そのせいか、コロナ禍においての最初の発表会の出演者は
全体の生徒さんの数の半分程でした。
今年は殆どの生徒さん方が出席してくださいました。

ホールが空いている限りは予定通り開くのがモットー
ですが、感染拡大防止の為にかなり気を付けています。
換気、消毒、密を避ける、早目に終わらせる等を
徹底して、実際感染者が出た事はありません。

結果として、ホールが開館するか閉館するかの判断
により決まってきます。





昨年は、ホール自体が休館になってしまい
発表会も中止としましたが、今年7月(今月)は、緊急事態宣言下でも行うことが出来ました。
ホールのガイドラインでもありましたが、座席は50%以下で間を空けて使用。家庭ごとに座席指定。入口での検温、手指消毒、プログラムや記念品、お花なども手渡しせず  帰りは呼ばれた順に退出。
演奏時はマスクの有無をご家庭ごとに判断。
講師は常にマスク。全員での集合写真は前後にマスクをして
撮ることができました。
制限や、規制などは あらかじめお伝えし、当日 舞台上からもお伝えしました。
色々と規制はあったものの、皆さん協力の元
生徒さんの為にも開催出来て良かったです。





新型コロナウィルスの特性というものが、よくわからなかった昨年は、だいぶ、試行錯誤の日々でした。
最近は、どの程度恐れるべきかが、だいぶわかってきたので、正しく恐れて、発表会も開催しました。
開催会場が閉鎖されてしまえば、こちらはどうにもできませんが、とりあえず、開けてくれるのであれば、体調管理、人数制限、開催時間の短縮、消毒、換気の徹底、楽屋の使用制限などで、乗り切れると思います。
ピアノのソロの場合、舞台から観客に感染させるリスクは低いですし、観客も大声援で盛り上がることがなければよいのかと思います。
予防には、何かと気を遣う日々ですが、何かを表現するエネルギーとその共有感覚は、ますます必要とされるものではないかと思います。




厚木市の miwa ピアノ教室です。

昨年秋に、ホールでの発表会開催しました。
結果的には、コロナの穴場の時期ではありましたが、開催までは、何度も生徒さん達にはアンケートを取り、ホールが空いたのを機に、決断しました。

当日は、関係者だけの入場に限り、全員の検温、連絡先氏名の表を作り、記入していただき、出演の生徒さんには、もちろん除菌してからの演奏。
三部制にして人数を減らし、集合写真は立って間隔をあけての撮影。それぞれの部のあとには、会場の椅子の除菌をお願いし…
あらゆる事に気を使った発表会でした。

結果的にとても充実したした発表会になりましたし、皆様の笑顔を見る事ができ、開催してよかったと思いました。
気のせいか、新しくドレスを新調する方が多く、皆さまどれだけ発表会を楽しみにされていたかが、感じられました。




こんにちは
埼玉県吉川市“ぴあの教室Dolce”石田です

緊急事態でのピアノ発表会についての考えをお伝えさせていただきます。

毎年夏に発表会を開催しておりましたが、昨年の夏は発表会の形は取りませんでした。
連弾の練習も難しい状況と、感染者を出したくないという思い、保護者様のご理解も難しいとの判断でした。

発表会は出来ませんが、レッスン以外で特別な勉強会を考え模索し「ホールレッスン」という形式での
開催を決めました。
ひと家族ずつ時間を区切り、参加者とご家族全員のお名前、連絡先をご記入いただき、検温、マスク着用、手洗い、消毒、換気の徹底をしての開催でした。
「ホールレッスン」の目的としては
“発表会では出来ない体験をしよう”というコンセプトのもと、
・受け身にならず演奏を楽しみ、聴いてくださる人に音楽を届ける
・舞台での歩き方、お辞儀、マナーをこの機会にしっかり学ぼう
・弾く人と聴く人と、共に音楽を共有しよう
以上を掲げました。
演奏者は自分の名前、曲目を聴いてくださる人に
しっかり伝えることから始め、演奏後にご家族ひとりひとりに感想を伺い、客席と舞台での音楽の共有を目指しました。
演奏者本人にも弾いた感想を聞き、どんな所を気を付けたらより良い演奏、届ける音楽になるかを
意見し合いながら再度演奏する流れで進めました。

発表会では体験出来ない有意義な勉強会を開催出来たことは、大きな収穫でした。
きっと緊急事態がなかったら、いつもの発表会になっていたと思います。

今年の発表会もいつものホールが使えないことや、感染を広げたくないという理由で開催は取り止め、
スタジオにて「コンペティション課題曲チャレンジ」の「レッスン&動画撮影会」を家族単位で開催しました。

発表会は華やかな中、努力と楽しみがありご家族との絆も深まり、演奏者の成長も大きく感じられますが、緊急事態の中では安心して開催することが難しい状況だと思います。
このような時期は「勉強の時期、充電の時期」と
捉えて、スキルアップに充てたいと考えております。
そして心がけていることは、どの企画でも
「いま出来ることを楽しみながら、頑張る」ということです




クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)





半年近く延期し、更にホールのキャンセル料がかかる日まで開催を悩みました。
保護者の方の意見を聞き、開催に賛成な方が殆どだったので開催に踏み切りました。

例年、行っていた連弾をやめ、検温をこちらでさせていただきました。
結果として、開催してよかったです。

幼稚園、学校がある現在ではピアノの発表会は問題ないと思います。


 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)





政府の緊急事態宣言や自治体の蔓防が出た場合は、無観客にします。密を避け、一人ひとりの間隔を空けて、演奏。
また、関係者は2週間前から健康観察します。
演奏はやらなくてはならないことだと思いますから、
実施します。
もちろん事情によっては、
延期するかもしれません。



キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)









馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)







羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)




本当なら、昨年発表会の開催年でしたが、
怖くてやれていません。
今年も、もう少し落ち着いたら、やれるかな、
と、様子を見ています。
発表会は、出来ないけど夏休みに、“猫ふんじゃった”を
全員に弾いてもらおうと目標を立てました。
発表会の代わりにはならないかもしれませんが。





ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)



開催しました。

参加する人、またはご父兄様に、
「どのようにしたら参加したいか?」を、聴き取りし、
その意見をできるかぎり反映しました。

演奏、指導以外の「運営」に気をつかうパワーと、
リスクを追うという覚悟がないと動けませんでした。