Q&A: ピアノの先生が好きなピアニスト(海外)は?
19年11月
Q:ピアノの先生が好きなピアニスト(海外)は?
ピアノ教師であり、またピアノの演奏活動を行うピアニストでもあるピアノ講師さんが、好きだと思うピアニストをおしえてください。好きだけでなく、あこがれや尊敬の対象でもかまいません。その理由もぜひお聞きしたいです。1人だけでなく複数でもかまいません。ただし、海外(日本以外)のピアニストに限ってください。よろしくお願いします。
ピアノ教室.net編集部からの質問
A:ピアノの先生の回答
(先生のそれぞれの立場とタイプから回答)
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フクロウ・タイプ (学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見 |
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ウサギ・タイプ (楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見) |
私が好きな海外のピアニストは、エミール・ギレリスです。理由は、生で聴いた彼の演奏会での感動が今も昨日のことのように思い出され、私の心の宝となっているからです。やわらかくやさしいタッチから力強いフォルテまで、彼のすべての音が私たち聴衆を「夢の世界」へと導き、私たち聴衆はその美しい「夢の世界」にただただ酔いしれ、演奏会の間中、えも言われぬ「幸せ」に包まれ続けました。あの演奏会で味わった幸せは今も私の胸にあり、私の人生を照らし続ける光となってくれています。
ただ残念なことは、You tubeやCDで今聴ける彼の演奏はもちろん大変素晴らしいのですが、あの「生で聴いた感動」を味わえるものがあまりないことです。もちろんこれは私の個人的な意見ですが・・・。
けれど、私の心の中にあるあの日の演奏が、その残念さを埋めて余りあるものなので、彼が私の中でこれからも特別なピアニストであり続けることは間違いありません。エミール・ギレリス様、素晴らしい演奏を聴かせて下さり、本当に有難うございました。
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ネコ・タイプ (独自の意見を言いたい先生の立場からの意見) |
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ウシ・タイプ (目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見) |
グレン グールド
バッハの演奏は、解釈、演奏共に前代未聞。驚異のテクニック。映像も残っていて、顔の表情も残っていて興味深い。
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犬・タイプ (真面目で親しみやすい先生からの意見) |
ルビンシュタイン・アシュケナージ・クライバーン・中村紘子・宮沢めいこ
1番好きなピアニストはジャンマルクルイサダです。ユンディリも好きです。
犬を選んだ理由は、自分の性格を考えました。
レッスン中、大笑いするような時も有りますが、自分の軸はぶれない様に心掛けています。
「好きなピアニスト」
古い方ですが、
ショパンならルービンシュタイン。
ベートーヴェンならアラウ、バックハウス。
モーツァルトはラローチャ。
フランス物ならフランソワ。
勿論、現在活躍中のピアニストも好きです。
でも、ゆったり寛ぐには上記のピアニストが好きです。
「都築美佳ピアノ教室」都築美佳
やまもとピアノ教室
山本 理紗
王道ですが、ポーランド出身で、日本でも人気の高いクリスチャン・ツィメルマンが好きです。
良い意味でクセの無い演奏で、それぞれの作曲家の特徴をとらえた美しい響きと、ダイナミックな表現に憧れます。
個人的に、演奏をする際はあまり個人の感覚を詰め込みすぎず、譜面通りに、かつ各作曲家のバックグラウンドを踏まえて演奏するようにしているので
そうした意味でも、良きお手本になる存在です。
90年代の少し古い映像にはなりますが、彼がショパンのバラード全曲を演奏する動画があり、昔から好きで何度も見返しています。同じポーランド出身ということもあり、ショパンの演奏はひときわ情感豊かに演奏されているように感じられます。
好きな歌手とかタレントさんを追いかけるような感じで、
あの人の演奏は、どんな曲でも好き。
という感情はないです。
誰にでも、得意、不得意は、あると思うので、例えばスカルラッティなら、
ホロビッツとか、作曲者との相性を考えて聴きます。
やはり、指導する立場で、模範演奏となるような演奏を自然と聴くようになるので、
楽譜から大きく離れてしまうような、奇抜な弾き方をするような人の演奏は、自然と好みません。
ただ、しいて言えば「クリスチャン・ツイマーマン」は、気になる存在です。
彼は、自分のお金で最初に買ったレコードで、丁度ショパンコンクールで優勝したばかりの時でした。偶然、友人も彼の違うレコードを持っていて、嬉しくなり、交換して聴いたりしました。ジャケットの写真が、アイドルのようにかわいらしく、その当時から現在の姿を見ると、感慨深いものがあります。
また「晩年のリヒテル」の演奏は、素晴らしかったと思います。
亡くなる少し前に、生の演奏を聴く機会がありました。
当時は、手元に明かりをつけて、楽譜を見て弾いていました。
グリーグの「叙情小曲集」を弾いていました。
大曲を弾くわけでなく、迫力があったわけではありませんが、
みんな灯りの一点に集中して、紙がちょっと擦れただけでも音が響くような、緊迫した空気でした。
とてもシーンとした空間の中で、彼の繊細なピアノの音だけが、響きました。
いけてよかった。と思いました。
https://www.piano-k.net/profile/profile0000001420.html
好きな、尊敬するピアニストはたくさんいますが、今現在活躍しているピアニストですとチョ・ソンジン氏です。
彼の演奏は人の心を打ちます。
ただ楽譜通りに弾くだけだったり、テクニックに走るような弾き方だと機械でも出来ます。
重要なのは音楽を通して人に訴えかける事だと思います。
https://www.piano-k.net/profile/profile0000000218.html
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クマ・タイプ (母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見) |
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シマウマ・タイプ (優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見) |
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キリン・タイプ (のんびりした先生からの意見) |
ウラディーミル・アシュケナージ
若い頃聞いて、ファンになりました。
癖のない演奏が好きです。
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馬・タイプ (活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見) |
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羊・タイプ (平和的でおとなしめの先生の意見) |
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ライオン・タイプ ( 権威的、きびしい先生の立場からの意見) |
その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)
○アリシアデラローチャ
自由で優雅、品が有り美しい。モーツアルトもスペイン物も素晴らしいと思う。
○マリア・ジョアン・ピリス
シューベルトが特に好き。
○アファナシェフ
生で聴いて、美しく大きく豊かな音に楽しくなった。
○ギュンター・ヴァイセンボルン
師匠の師匠にあたる。ドイツ歌曲のピアノが素晴らしく、わくわくする。
実際お目にかかり、人柄の大きさと素晴らしさも忘れられない。
○ミケランジェリ
師匠の師匠にあたる。緻密で至高、凄い。