Q&A: うちの子は、ピアノの進み具合が遅れているのですか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

2017年2月







Q: うちの子は、ピアノの進み具合が遅れているのですか?



お母様から、You Tubeなどで他の子供の演奏動画を、あるいは友達のお子さんの発表会を見ての質問。
You Tubeなどの動画で、お母様がとても良く弾けるお子さんの演奏を見て、「うちの子は遅れているのか」などと思われて質問をされます。よく練習するお友達と比較し、練習できないうちの子は才能がないなどとおっしゃるお母様が増えています。


・学習年数: お子さんのレッスン年数が短め(始めて3年くらいまで)
・家庭環境: お母様にピアノ経験がない






A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見

ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)
ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)






ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)



フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



*先ず初めに原則として人と比較することはあまり好ましいことではないと思います。でも人情ですからあえて回答いたします。
*You Tubeなどの動画は全国広し、特別に音楽が好きで特別に家庭環境が整っていて特別に母子ともども練習ということに重きを置いている方が投稿される例が多いのではないでしょうか。

以下ご参考になると思われることを羅列します。

*お子さんの音楽に対する良い面はどのようなところでしょうか。
もしあればほめてあげたりお母様自身が誇りに思って下さい。
*お子さんはピアノのレッスンを楽しんでいますか?もし興味がなかったり難しいと感じている場合はそれを取り除いてあげて下さい。
*次にどのような面でピアノの進み具合が遅れていると思われるのでしょうか。
*そのことを教えてもらっている先生にご相談されましたか?まだでしたら直接お話しされて改善点があればアドバイスをお受けになってはいかがかと思います。
*一般的には練習量によってピアノテクニックやピアノ演奏に差が出てくるのはご存じでしょうか。
*お子さまの練習時間のチェックはなさいましたか?どのようにおけいこされているかご覧になったことはありますか?
*もしまだでしたら是非関心を持ってあげて下さい。
*お母様が音楽が分からなくても励ましたり勇気づけしたりするだけでもお子さんの学習意欲は一段と増すでしょう。
*そして良い演奏を沢山聴かせて環境を整えてあげることもお母様には出来ると思います。
*ピアノを習っているお仲間のお母様とコンタクトをとりお互いにお子さんの進歩のために知恵を出し合いませんか。
*音楽の基礎をしっかり身に着けることも大切です。You Tubeで演奏していても音楽的ではない演奏があった場合それが見抜ける力を育てなければなりません。耳・心・頭の3つが揃ってこそ初めて良い演奏が出来るようになることをどうか忘れないでください。







馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)




 



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)


回答いたします。

順序よく曲をこなしていくことは、ベストですが、技術偏重しすぎて無味乾燥のような人に訴える表現ができない音大生は沢山います。
自分のきもちを表現できる方法は、技術だけでは、ないと思います。むしろ、好きになることが大切だと考えてます。

生徒それぞれに得意、不得意なものがあります。リズム遊び、模唱、模奏、ソルフェージュなど、その中から生徒が取っつきやすいものを取り入れながら、ピアノ曲と併用していくことによって、より楽しく出来るようになります。

また、身近な先生の生の演奏から心を揺さぶられることも個人レッスンならではだと思います。

 

東京都国立市東 『yuriko sound MAGIC



確かにYOUTUBEをみると上手なお子さんがいて驚きますね。
でもそのお子さん達が音楽を本当に楽しんで長く続けられるかは別問題です。
音楽の勉強は進度の速さではなく 一生の糧になることの方が大切です。
速くなくても一曲一曲仕上げた時の達成感と喜びを味わえたらまた次の曲も挑戦したくなるでしょう。

私の教室では お子さんの知っている歌やアニメの曲も その子のレベルに合わせてアレンジしてあげています。
弾けると嬉しくなりどんどん練習して 指の運動能力と音感が発達します。
その後はクラシックの聞いたことない曲でも違和感なく練習できてきます。
勿論 教則本はしっかりやって読譜力はつけなくてはなりませんが 
選曲を先生と相談して 興味の持てるものにしてもらうのも一つの
方法かと思いますが如何でしょうか。


AMITYピアノレッスン  三原




ピアノを習う上で一番大事な才能は、いかに長く続けられるかです。これが結構難しいのです。

私がピアノで他人と競争することがあま好きではないためか、私の生徒さんはみんなマイペースで自由に弾きたい曲をどんどんリクエストしてくれます。

なので、コンクールも積極的には勧めません。勿論競うことでモチベーションアップや純粋に楽しめる生徒さんには、できるかぎり応援しますが。


当教室には、たまに他の教室で競争に疲れてしまって、転入してくる生徒さんも今までにいらっしゃいました。
話を聞くと、熱心なお母様同士が勝手に子供の進度を競い合って、トラブルになるという経緯だそうです。
大抵は熱心に練習をしてくる生徒さんが多いレベルの高い教室のようです。

当教室は、良くいえばマイペースで楽しい、
悪くいえばレベルはあまり高くはないということになります。

でも私はそれで充分だと考えております。
音楽は音を楽しむこと。
ピアノは何歳まででも弾ける楽器。
どれだけ長くピアノを好きでいられるかを良く見てあげたいです。
今の上手下手だけを見ず、本人が楽しいかどうかが長く続けられるかの鍵になると思います。

小さいうちにコンクールなどで賞を取ったり、ものすごく難しい曲が弾けても、途中で練習が辛くなり、ピアノが嫌いになってやめてしまう子供も沢山います。
やめてしまえば、それまでです。

長く続けていれば、ある程度の曲は必ず弾けるなようになりますし、何よりピアノが嫌いになることはかわいそうですね。

ただ、子供自身が他のお友達と比べて、劣等感からピアノへのモチベーションが下がってしまうことがあります。
そこは、ピアノの先生がいかに楽しいレッスンにできるか、先生の腕のみせどころです。
お母様は焦らず、どうぞ先生に任せてみてください。

先生が合わない時は遠慮なく変えることも大切なことです。
色々な先生にみてもらうと、色々なノウハウを得られますし、モチベーション維持にもなります。
一生お付き合いできる相性の良い先生に出会えることもまた幸せなことですね。


東京都立川市
音楽教室Brillnte

 

 



どの先生もおっしゃるかと思いますが、ピアノを始めた年齢、練習量、身体や心の成長とその子その子によってそれぞれです。
Youtubeなど今は手軽に色々な動画や音楽が聴けるようになりました。それと同時についつい自分と同じぐらいの子が弾いていると比較もしてしまいますよね。でも比較されて嬉しい人はいないです。
それよりもこんな曲弾けるようになりたいな、あんな曲もあるんだ!と目標や新しい視点をもってみてはいかがでしょう。
おうちで練習できないのであれば、レッスンでできる範囲で一緒にさらって行けば良いと思います。もちろん、自宅で練習した方がいいには決まっていますが、ピアノは好きだけど練習は嫌い、あるあるです(笑)
あとは、練習できないのであれば、日々の習慣に5分でもいいのでピアノの時間を決めてあげてください。お子様と一緒に一日の流れを紙に書き出して、どこでピアノをやるか決めてもいいかもしれませんね。
また、お母様にピアノ経験がないとのことですが、それならなおさら一緒に楽しんでしまいましょう。お子さんに教えてもらうようなスタンスで質問してみると、自分一人で練習に取り組めるいいステップになると思いますよ。







ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)


そのお母さま、お子さんに何か目標がある場合(学校の伴奏者になないたい、コンクールに挑戦したい)は、進みが遅いですとは言わずに「○年生の時にこの教材に入っていると高学年になって楽ですよ」とか「毎回の課題をきちんとこなしていくと良い、量も増やした方が良い」などとアドバイスします

そうではなく、ゆっくりで良いのでということでしたら「目標をもって取り組んでいるお子さんはやはり上達が早いんです。一日一時間、二時間練習している生徒さんもいらっしゃいますよ」と言います。




子供によって成長(精神的、肉体的)速い子、遅い子があって当然のことです。勿論理解能力、運動神経にも当然差があります。従って、他人との差を苦にする必要はありません。

子供は本能的に親の気持ちを、具体的にでは無くなんとなく察知します。お母様にピアノの経験が無いとのことですが、全く気にすることはありません。なまじっかな中途半端な経験があれば、お子様の練習中についつい口を出したくなると思います。それはピアノの先生に対して失礼になるだけで無く、子供に混乱をもたらし、最悪の場合結局ピアノを辞めたくなると思います。

参考のために、私の生徒達の練習は学校から帰ったら直ぐピアノに向かい、(初心者なら)20分~30分練習してから友人達と遊び、夕食前に20分~30分練習させています。
レッスンのある日は、レッスン前に20分~30分、レッスン後は帰ってすぐ20分~30分練習して、更にいつも通り夕食前に20分~30分練習します。(レッスン日は計3回ピアノに向き合います)

これを実行すれば3歳の児童でも、例えばバイエルを10ヶ月から1年で終了します。
子供が練習している間、親は一切口出しせず、練習しているかを気にしているだけにしてほしいものです。

あくまでも私見ですが、参考になれば幸いです。
私の生徒達の中で5人、高校3年までにツェルニー60番、バッハ平均率などを終了して、現在リストを楽しんで弾いています。

藤田音楽教室(主催者 藤田将利)




ピアノという楽器は練習時間の確保が大切な楽器といえます。勿論、読譜力、音楽性など持って生まれた才能もありますが、それに加えて努力が必要になってきます。
初歩のお子様でも毎日30分程度の練習は必要かと思います。
コンクールに挑戦しているような方は2時間以上、小学校高学年になれば4~5時間は練習しています。 進度が遅れていると思われたら、練習をすることです。

勿論趣味だからゆったりと進まれる生徒さんもたくさんいます。
それも悪いことではありません。その場合は人と比べないことです。
ゆっくりでも続けていれば必ず上達します。

頑張ってください!



お子様自身の達成感を大切にしてあげてください。
同じ年齢、同じレッスン年数、お友達と比べてどうかということが気になりますか?
お子様、あるいはお母様が、どのような目的でピアノレッスンを受けているかに着目してほしいと思います。
お友達が弾いている曲が素敵で弾いてみたいと思うなら、そのような曲が弾けるようになることを目標に、それに合う練習量をこなし合うレッスンを受けます。
目標によっては練習量を増やさなければならないとか、厳しいレッスンを受けなければならない場合もあります。苦痛でなければ続けられるし、もっともっと弾き応えのする曲が弾けるようにもなるかもしれません。そうなれば難しい曲にチャレンジすることが楽しくなるかもしれません。しかし反対にピアノがいやになったり、レッスンに通うことがいやになっては、全く意味がありません。

お友達に刺激を受けたり、他のお子さんの様子を知って もっと自分もできるかもしれないと気付くことは良い事ですが、必ずしも真似たり他のお子さんの目標を自分の目標におく必要はないと思います。






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)



【一人一人伸びる時期は違うので、遅れてはいません】

 ピアノだけでなく、習い事や勉強の「伸びる時期」は人それぞれと私は考えます。

実際、同じ時期にレッスンをはじめた生徒さん同士でも、すぐにドレミを覚えるお子さん、一年かけて楽譜の読み方を習得するお子さん、それぞれです。

ですが、ドレミを覚えるのに一年かかったお子さんも、弾きたい曲に出会ったり、発表会を経験したりすることで一足飛びに上達することがよくあります。それと反対に、最初はすらすら教本を進めていた生徒さんでも、ほかのことに興味がうつったり、苦手な曲にぶつかると、とたんに停滞してしまうことがあります。ですが、つまづくことも上達のための大切な一歩です。挫折を味わい、それを克服することでまたステップアップすることができるのです。
親御さんには、「一人一人伸びる時期は違うこと」をお伝えした上で、このようなご説明をしています。


また、You Tubeに投稿されているお子さんの演奏は、一日何時間もピアノに向かうような、英才教育をしている場合もあることをお伝えしています。のんびり楽しむか、ピアノに集中して向かうか、その違いで習熟度に違いが出る可能性もお伝えすることで、ほかのお子さんと比べず見守っていただけるのではないかと思っております。


エムジック音楽教室

 

 



始めて3年目ですね。

まず、初期段階ではお母様にピアノ経験があり、練習熱心な生徒さんがどんどん進んで行きます。

お母様に経験がないお子さんは、家での練習方法が確立するのに時間がかかるため、成果も出にくいことがあります。
しかし、自分でしっかり、練習方法を考える習慣がついてくると、一気に成長し始めます。
小さなお子さんは、楽譜を読むのも大変ですが、一つ一つ自分で納得して進んでいくお子さんは、基礎もしっかり身につきますので、一度身に付いたことを忘れてしまうことも少なく、ゆっくり進んで見えても、実は近道だったりします。
1番大切なことは、お子さんのペースを見極めることです。
納得していないのに、次々と進んでしまうと、結局、言われたことしかできない子になってしまいます。

ピアノの先生にわからないことを質問できるようにしてから、レッスンを受けるようにするのも良いかもしれませんね。そうすると先生は、弾けるようになるための練習方法を具体的に教えてくださると思います。そして、レッスンノートを付ける習慣をつけることをお勧めします。
スポーツ選手も、練習ノートをつけてますよね。

練習方法をノートに書いておくと、自分の練習方法が貯まって行きます。どのような時にどのような練習をするのが良いか、自分で考えられるようになります。

自分で考えられる子にすることが、中学、高校生になった時にも、ピアノを続けられることにつながりますし、学校のお勉強にもプラスになって行きます。

音楽は才能がある人だけが楽しむものではありません。ショパンやリストがバリバリに弾けなくても、自分の好きな曲を素敵に弾けた方がしあわせです。

ピアノには色々な楽しみ方があります。楽しむ心。ここれさえ忘れなければ、自分にあったピアノとのお付き合いができて、きっと人生を豊かにしてくれると思います。

 




ピアノの練習は他者の演奏を参考にする事は良いですが進度に関しては個人差があるので気にせず先生を信頼してレッスンしましょう。
進度よりもテクニックや感性などを磨く事が先決。
どんなに早く進んでも感動の無い演奏をしている動画はいっぱいあります。そう言った意味でもお母様はお子様に感性を育てるといった環境作りをする事が早く上達するコツです!







クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)





 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)



比較して焦る必要は無いと思います。それなら CDやテレビなどで 色々な曲を聴いたり、生の演奏会(ピアノに限らず)を聴いて 刺激を受ける方がいいと思います。憧れの曲を持つと、「あの曲を弾けるようになりたい。」と思う気持ちが ステップアップの手助けをしてくれますし、何より 生の演奏での感動が 才能の一部と化して 体に蓄積されるのです。


ピアノ教室アンダンテ







羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)







キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)


もちろん、練習すればするだけ、練習時間に比例して上達は早いでしょう。練習が好き、真面目に練習出来る事もお子さんの一つの才能ではあります。でも、生まれ持った物も一人づつ違いますし家庭環境も全く違います。例えばピアノ経験者のお母様が付きっきりで自宅練習するご家庭のお子さんはやはり上達は早いでしょう。ピアノ始めた年齢だって様々だと思います。

お考えいただきたいのは、ピアノを習うのは何が目的なのでしょうか?ピアニストにでもなりたい、というわけではなく趣味で習う場合、上達が早いだけ目的でしょうか?楽しく弾ける曲が増えていく、音譜が読めて弾きたい曲を自分で奏でる事が出来るようになる、そのような目的でもいいかもしれません。何か弾きたい曲があってそれが難しい曲だった場合、何年かかけて弾けるようになりたい!学校の合唱祭で伴奏出来るようになりたい!そのような目的も良いでしょう。それも人それぞれです。

人と競争する事が目的になるとこんなに辛い事はないでしょう。去年の発表会で弾いた自分、先月のこの課題で引っかかっていた自分と比べてみてこんなに上達出来た!そのようなお考えでレッスン進めて行けたら楽しくピアノを続けて行けるのはないでしょうか?

きりとうピアノ教室






その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)