Q&A: ピアノの先生は、ピアノ調律師をどのような基準で選びますか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

18年8月







Q:ピアノの先生は、ピアノ調律師をどのような基準で選びますか? 



ピアノの先生であれば、弾く頻度が多い教室のピアノチェックや発表会などで、ピアノ調律師さんと関わることも多いと思います。またそういう中で、様々なタイプの調律師さんと接した経験も多いことと思います。

そこで、ピアノの先生方が調律の依頼の際、この調律師さんは○○○だから頼みたいというその理由の部分、すなわち選ぶ基準について、ぜひおしえてください。
先生ご自身の基準で、また基準は一つでなく、複数でもかまいません。その理由も含めて、できるだけ具体的にお聞かせください。


ピアノ教室.net編集部からの質問





A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見




豪雨、高温などの異常気象で、被害に合われた方にはお見舞い申し上げます。尊い命を失われた方も多数。悼む間もなく明日は我が身かもと誰しもが不安な毎日ですね。

東日本のときもピアノが流されてしまった、浸水してしまった等ありました。同じ状況になっている方も多いかと思います。

無事なところでも湿気、高温はピアノにとって過酷な環境です。
当教室は年2回でも安定していましたが、今年は増やそうかなと考えています。

今年は映画「羊と鋼の森」で調律師さんにスポットが当たりました。私も拝見しましたが、大変真摯に製作された映画でした。

青年が調律の現場に触れて目覚める場面。調律学校を出てから現場を任されるまでの努力や苦悩。画像も音楽も美しく、生徒さん達に見せたいです。

さて、調律師さんの選び方ですが、映画のように弾く人に寄り添って一緒に音を作ってもらえたら嬉しいですが、現実には何十曲も弾く、その度に曲に合わせて調律してもらうわけにはいきません。

演奏会で1曲ごとに調律なんて無理ですよね。ライブのギタリストさんがMCしながらチューニングしている場面は羨ましいです。

私は楽器店講師でもあるので、所属楽器店の調律師さんにお願いしています。始めにお店の方からその方の調律師としてのライセンスの説明を受けています。

ピアノの種類で料金は一律ゆえ調律師さんの確認は大事ですね。

私のほうから条件とか考えたことはないのですが、ピアノの不具合を訴えたときに即駆けつけてくれたことには感謝しています。

遠くて1週間待ち…なんてことではいくら高名な方でも辛いです。

良い調律師さんはピアニストの宝です。ゴルファーとキャディさんみたいな?
良い方に出会い、永くお付き合い出来るといいですね。

ちなみに9月2日、調律師さんに「ピアノ解体ショー」をしていただく予定です。

https://www.piano-k.net/profile/profile0000001654.html




こんにちは!
埼玉県のウィステリア・ピアノクラスです。

調律師に何を求めるのかということによって、「選ぶ基準」が異なってきますね。

「主に、コンサートホールでグランドピアノを調律するチューナー」もいれば、「中古のピアノを再生させること」や、「アップライトピアノの修理を得意とする技術者」もいます。

楽器が置かれている環境や、使用頻度、機種などによって、メンテナンスの仕方は全く違います。

また、演奏会場にあるピアノのように、「作業直後に最高の音が得られることを求めるのか」、あるいは、一般家庭にあるピアノのように、「耐久性を重視するのか」などによっても、それぞれの調律師の得意分野は異なるものです。

さて、私のピアノは、自分自身の他、複数の生徒さんにもお弾き頂くため、「音質」と「耐久性」の両方に、同じくらいのウェイトを置いてメンテナンスをお願いしています。

前者を追求し過ぎるあまり、時期尚早な弦の貼り替えや、過度のハンマー整形、薬剤などが原因で、ピアノの寿命を早めてしまうことがないとも限りません。

楽器の耐久性は、木材の乾燥や金属フレームの鋳造の他、各部品の組み立てられ方や品質など、メーカーによるところが大きいですが、使用開始後、どのように維持、管理を行うかによって、その運命が左右されることになるのです。

「音」に関して言えば、私は、「部屋の大きさ(空間)とピアノの各音域のバランスと音の広がりを、聞き分けることの出来る技術者」にお願いしています。「音質」についても、こちらの要望で変化させることが出来る方であることが望ましいです。

一般的に「調律」を依頼すると、「調弦(音合わせ)」「鍵盤の動作確認」が実施されますが、これは「音質」と別のことであり、また、「耐久性」という点でも、「短期的にみて大丈夫だろう」という程度のものに過ぎません。

私は、自分のピアノのメンテナンスを依頼する調律師には、楽器全体の変化した箇所が、劣化と逆行すべく、極力リセットされるようお願いしています。

また、演奏や練習の目的によっては、アクションの動きに微調整を加えることによって、意図的にタッチを変化させて頂くこともあります。その際、「元に戻すことが出来る作業かどうか」を確認するようにしています。

「楽器に求める音を、演奏者と共有することが出来る調律師」に出会えた人は幸いですね。

「楽器以外のことに関心を持ち、依頼者の気持ちをよく理解してくれる技術者」というのが、私の調律師選びの一番の条件です。


 



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)




ずっと一人の調律師さんにお世話になっています。
調律の技術だけてなく勉強熱心で、ピアノ教師もしらないピアノの構造や特性を教えて下さる。それをひけらかす事なく自然にお話して下さって、とても勉強になる。お人柄も大事だと思う。

 




調律師さんによって「同じピアノなのか」と思うほど音やタッチが違うものになりますから、よい調律師さんを探すことはピアノを弾く上で大変大切なことですね。

私が調律師さんをを選ぶ基準は、主に下記の2点です。

1、音色

上にも書きましたが、調律師さんによってピアノの音色は驚くほど違うものになります。この「音色」は弾く方ご自身が「いい音だ」と感じられる音にして下さる調律師さんを選べばよいと思います。ちなみに私の好みの音色は、「ピアノそのものの美しい音を強く感じられる音」で、そういう音にして下さる調律師さんを選んでいます。

2.タッチ(かたさ)

調律師さんの中には、非常に軽いタッチに仕上げる方がいらっしゃいます。一見軽いタッチだと弾きやすくてよさそうなのですが、私は好きではありません。なぜならピアノは、「指が鍵盤を瞬間彫刻していく」ように音を出すとも言える楽器で、ある程度の「鍵盤からの適度な抵抗」があってこそ「いい音」が出せると思うからです。もちろんあまりに重く固いタッチだと弾き辛く、手を痛めてしまいますから、その辺の加減はとても難しいです。けれど調律師さんの方もこのあたりのことはよく分かっていらっしゃって、「これ以上でもこれ以下でもない最高最適な」タッチにして下さる方が必ずいらっしゃいます。


以上私が調律師さんを選ぶ基準を書かせて頂きましたが、もちろんお一人お一人お好みが違いますから、これはあくまで「私の」基準です。自分の好みに仕上げてくれる調律師さんをお探しになりたい場合は、大手の楽器店さんなどに、「おたくの調律師さん方は皆さん素晴らしい技術をお持ちなことはよく知っていますが、自分には『好みの仕上がり』があるので、その『好みの仕上がり』にしてくれる調律師さんに出会えるまで、毎回違う方を派遣して頂きたい」等と率直にお話になれば、楽器店さんは必ず対応して下さると思います。皆様がよい調律師さんをお見つけになることを願っております。


オンラインピアノレッスントモピアノ教室

 






ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


はじめまして。東京都三鷹市他で教えていますyou-piano教室の吉橋と申します。

ピアノのメーカーさんは多数ありそれぞれ独特な音色が魅力でもありますね。

ピアノは弾く人が自分で楽器の調整をしない珍しい側面があると思います。
またピアノユーザーさんの中には楽器を買ってからは調律頼んでないという方も少なくないようですね。

調律師さんはどういう人なのか?身近な存在とは言いにくいからかもしれません。

ピアノレッスンで使うなど使用頻度が高いと3, 4ヶ月で変わる季節変化のこともあって、調律は年2回は頼んでいます。
またホールなどでコンサートをするときにも始まるまでに調律が必要になりますが、ホールの場合はこちらの好みや信頼している調律師さんが入れる会場とそうではない会場が点在しているので、必ずしも毎回同じ調律師さんが調整した楽器を弾いているわけではないことも多いです。

調律師さんを選ぶときに基準になってきますのが、各メーカーが決めている標準設定の通り調律、調整ができるかどうか?その上で個人的に少しこうできると良いかなという希望や、ピアノについてわからないことを質問できたりなど、お話が出来る方は安心して調律をお願いできると感じています。

まずはピアノメーカーさんで手配していただける調律師さんにお願いするのが一般的だと思いますが、その際に少し音色をこうしたい、低音域を弾くときに楽に弾けるように何か調整とか出来るのか希望をお伝えしてみると解決か少し改善するような工夫をしてもらえると思います。

you-piano教室




回答させていただくのは久しぶりです。エムジック音楽教室と申します。

コンサートホールやリサイタルに帯同する調律師さんに求められるのは技術だと思いますが、当方のような街の教室では



・親しみやすさ
・丁寧に調律してくれる
・故障や不具合について直したことを分かりやすく説明してくれる


このような3点を重視しております。
現在お世話になっている調律師さんは、まさにこれにぴったり当てはまる方で、街の教室だからといってないがしろにするようなことはなく丁寧に調律をしてくださいます。

また、湿気やちょっと乱暴な生徒さんが弾いて調子が悪くなった時も、迅速に対応してくださるのでスピーディな対応にもいつも感謝しています。

私は調律に関してはまったくの素人なので、基本的にピアノ内部のことはプロにお任せする方針です。

ただ、過去に調律師さんを変えていただいたことはありました。数回お願いした中で、

・あからさまに手を抜いた調律をする
・修理できる故障を直さない
・打鍵に関してお願いしたことを調整してくれない

という点が気になったためです。

学生時代の話ですが、タッチをもう少し軽くしてほしいとお願いしても、調律師さんのお好みでかたく調整されてしまったことが決定打になりました。


ご家庭のピアノ調律においては、親しみやすい雰囲気でちょっと気になることを質問できるような調律師さん、限られた時間の中でしっかりと調整をしてくださる調律師さんがふさわしいのではないかと思います。

余談ですが、調律師を題材にした「羊と鋼の森」には、家庭用のピアノとコンサートピアノの調律シーンがそれぞれ出てきます。主人公の独白で語られる先輩調律師それぞれの仕事ぶりがとても興味深い作品でした。


エムジック音楽教室

 




こちらの市町村では、大きなホールの調律を任されたり名ピアニストのリサイタルを行う時に必ず調律をやっているという調律師さんを口コミで聞いて、その方に必ずやっていただいております。

理由は、調律だけではなく、そのピアノが今どの様な状態にあるかを説明して下さり、細部まで気を配って点検等をしてもらえます。

以前、別の調律師さんにウチのグランドピアノの調律を頼んだら、「ソフトペダルはもうこのピアノは古すぎて利かない」と言われ 諦めていたのですが、その名調律師さんはソフトペダルを復活させてくださいました。


山崎のぞみピアノ教室
山崎のぞみ



1, 調律が狂ってきたときに、すぐ来てもらえること。
2, 気にかかる事を何でも言えること。
3, フリーで調律師をしている人。楽器店から来る方は、調律の値段交渉ができない場合が多い。
4, 出来れば、遠方から来てもらうより、近くのほうが良い。
5, ピアノの先生に相談すると良いです。



経験と腕の確かさ・人間性で選びます。





クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)






 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)



ピアノの音程の調整はもちろん、音のまろやかさや打鍵のタッチなどの希望をきちんときいて下さる調律師さんを希望しています。


https://www.piano-k.net/profile/profile0000002533.html







キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)






馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)



ピアノの音色は、調律師さん次第で驚くほど変わります。
私が子供の頃は、習っていた教室に所属している調律師さんにお願いしました。
大学進学と共に独り暮らしを始め、同性の調律師さんを紹介していただいて、お願いしました。調律は2時間程かかりますので、その間の空気が気まずくなることなく過ごせました。
今、私が教室を持ってからは“子供好き・お話しが上手・知識が豊富”な方にお願いしています。ピアノの中を見て、打鍵の仕組みやペダルの動き等を知る機会は調律の時しかないと考えており、調律前に生徒にレクチャーをお願いしています。おおよそ半年に一度、開催してますが、毎回『なぜ?』『すごい!』を上手に引き出してくださり、生徒たちは興味深々にピアノの中を覗いたり、話を聞いたりしています。勿論、経験も豊富で腕も確かな方です。






羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)



調律については ピアノ購入時に紹介してもらった方に20年以上お世話になっております。
来られた時に現在のピアノの状態を丁寧に見てくださるとともに、こちらの声にも耳を傾け、質問にもきちんとご回答していただけます。気心知れてる気安さもあり安心しております。
一時期 病気のためお休みされて代わりの方が来られたのですが、お互い緊張していたこともあるのか、遠慮しながら話をしたのを覚えています。
もし、他の方をお願いすることになるのでしたら、一度来ていただいて、音質や響きの要望を聞いてくださるか、内部の状況をきちんと伝えてくっださるか、誠実にお仕事されているか
そして終わった後の気持ちよさが感じられるかどうか、などを判断して 再度お願いするかどうかを決めたいと思います。






ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)




・初めはピアノを購入した先の方にお願いしていました。

・引っ越した後はその方と縁が切れ新しく購入した先の方にやってもらっていました。

・その後娘の同窓生にお願いしたこともあります。

・今は指導者仲間の紹介でやってもらっています。
*ただしご高齢なので今後のことは決めていません。

すべてご縁でお願いしているようです。

奈良県 廣岡ピアノ教室

ペース・メソッドで教えています。