Q&A: 大人のためのピアノコンクールで、おすすめは?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

19年07月







Q: 大人のためのピアノコンクールで、おすすめは?



最近は、大人のためのピアノコンクールも、以前より開催されるようになってきています。大人のピアノ人口が増えていることが大きな要因と言えそうです。そこで、ピアノの先生方がおすすめしたい大人のためのピアノコンクールは、どんなものでしょうか。コンクールの名称とともに、選んだ理由も具体的にお聞かせください。先生個人の主観でかまいませんし、現在教室にいらっしゃる生徒さんを対象に考えていただければと思います。よろしくお願いします。

ピアノ教室.net編集部からの質問



A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見




ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)



私は、「KOSMAピアノコンクール」に興味があります。アマチュアの方でも受けられるよう、暗譜不要、移調OK,カットOKなどの対策が考えられていて、80歳代の参加者もいらっしゃるそうです。こういうコンクールなら敷居が低く、どなたでも挑戦しがいがありそうですね。ただ実際に優勝なさった方の演奏を聴かせて頂くと、とてもアマチュアとは思えない素晴らしい演奏なので、音大出身者からアマチュアまで幅広い方が受けにいらしているのですね。でもこの幅広い参加者がまたこのコンクールの魅力ともなっているようですね。
いつか私の教室の大人の生徒さんにもお勧めしてみたいです。

 


 




ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


大人の方にはお子さんと違って
長いスタンスでピアノを楽しんで欲しいと思っています。
ブルグミュラーに親しんだ方はブルグミュラーコンクール、
1曲でチャレンジしてみたい、初めて受けられる方は
グレンツェンなどがいいのではないかと思います。


https://www.piano-k.net/profile/profile0000002460.html





大人の生徒さんで、上級者でしたら、ピティナピアノコンクールに参加をお勧めします。
初心者から始めて、モチベーションを上げる為にコンクールを選ぶとすれば、エリーゼ音楽祭が楽しめると思います。
音楽のジャンルも選択肢が多く、聞いていても共感できる部分が多いと思います。
今は動画などでも大体のレベルがわかり、参加しやすくなっているのではないでしょうか。

 





クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)



「大人のピアノコンクール」でインターネット検索すると、沢山出てきますね! 内容も主催者さんも様々ですね。どれが良いかは、正直言えません。つまり、完全に個人の価値観に依りますので、一般論は無いのです。大規模な本格的な雰囲気を味わうも良し、アットホームな触れ合いを楽しむも良し。
どれを受けようかと調べるのも楽しみですね。旅行を計画する様なイメージで、コンクール受験計画を楽しんで下さい。

私なりに観点を一つ申し上げるなら、目的をはっきりさせる事。

趣味や嗜み、或いはちょっとしたセミプロ気分で音楽を楽しむ人にとっては、順位もさることながら、人との触れあいや、審査員からのコメントも嬉しいのではないかと思います。コンクールに何を期待するのかを明確にすればする程、コンクール選びが楽しくなってきますよ。

元々コンクールは未来の演奏家を選ぶイベントです。主なコンクールは厳しい予選が幾つもあり、冷やかしや目的意識のない参加者は早々に脱落していきます。また、出場者の皆さんの主目的はより上位に行く事なので、控室の雰囲気は和やかとは言えないでしょう。

参考まで、コンクールと括られがちでありながら似て非なるイベントに、グレードテストと言うのがあります。これはまあ、英検や漢検の級を認定して貰うのと似ていると思って下さい。
私が審査員をしている中日グレードテストは、審査員から演奏に対するアドバイスやコメントを貰える他、丁度将棋や囲碁が何級ですよと教えて貰える様に、現在の実力がどのレベルかを教えて貰えます。腕試しのつもりで、友達と一緒に出場して、帰りにお茶と言うのも悪くありませんよ。
他に、PTNAの階級別グレードテストも有名です。勿論、年齢不問です。

<検索結果の一例:なるべく多種多様に選んでみました>

エリーゼ音楽祭公式サイト(主催=株式会社LACOMS)
https://www.elise-music.com/

ブルーメンシュタインピアノコンクール(主催=ブルーメンシュタインピアノ協会)
bspc.info/the_second_summary.html

大人の為のピアノフェスタ(主催=ヤマハ)
https://www.yamahamusic.jp/shop/hamamatsu/ptc/general_festivalhall.html

大人のためのアマチュア・ピアノコンクール(主催=同実行委員会)
amapia.net/

大人のピアノコンクール(主催=日本ピアノ演奏協会)
www.jppa-piano.jp/sankaotona.html




 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)





キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)


早速ですが、ご質問に対する私の意見を述べさせていただきます。

教室の生徒さん達に質問してみたところ、子供・大人を問わず、コンクールを好まない方が多かったです。理由を尋ねたところ、人前で演奏するのは緊張して苦手なうえ、人と競って順番が決められるのが、コンクール参加に前向きでない主な理由でした。

講師の立場としては、コンクールを受けさせるほうが良いのでしょうが、コンクール参加を嫌がる生徒さんに対して、音楽の楽しさを奪ってしまうように思える事から、私は参加を無理に勧めていません。

そんな私が選んだコンクールが「AMAピアノと歌と管弦のコンクール」です。このコンクールの良い点は、主催者をはじめ、皆がとてもアットホームで、音楽が好きで頑張っている人ならだれでも温かく受け入れる雰囲気があります。このコンクールは、生徒さん自身が、現在の実力を見極めつつ、競争ではなく、自己研鑽の場になる、コンクール参加が目標になるようなコンク-ルで、アマチュアの大人の方には最適だと思います。

西田和美ピアノチェンバロ教室









馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)




羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)




ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)



まず、ピアノコンクールにについて述べさせたく思います。
これは海外の国際コンクールでも言えることですが、審査員の主観、また減点法にて審査される点、
また課題曲の作曲家...
例えば、L.V.ベートーヴェン、F.シューベルト、F.ショパン、F.リスト等の課題曲、また彼らのを、審査する審査員方がどれほど理解しているか?という疑問も生じます。
F.シューベルトがピアノを弾けず、頭の中(インスピレーション)のみで曲を描いていた事、F.ショパンが今のピアノと比べ、非常に浅いプレイエルで曲を描いていた事などなど、これをどれ程の審査員が、どの程度理解しているのか?で審査の仕方も大いに変わってきます。
こう考えると、本来、アート(芸術)にコンクールというものはナンセンスとも言えます。
その上で、敢えてお勧めするコンクールですが、ヤマハ系列のコンクール、ピティナ系以外のコンクールをお勧めします。
その理由は、ヤマハ系列のコンクールはヤマハの生徒以外は落とされます。またピティナ系コンクールも然りです。

更に付け加えるとすれば...
コンクールでの上位入賞と、琴線に触れる演奏は、全く別とお考え下さいませ。


市川哲也ピアノ教室