Q&A: 落ち着きのない子供、オンライン・ピアノレッスンでだいじょうぶ?
20年7月
Q:落ち着きのない子供、オンライン・ピアノレッスンでだいじょうぶ?
小学校二年生の女の子を持つ親です。うちの娘にピアノを習わせたいと思っていますが、落ち着きがなく集中力が続かないところがあります。コロナウィルスの影響でピアノ教室がオンライン対応となっているようですが、先生が隣にいないオンラインでこのような子供はきちんとレッスンができるものなのでしょうか?
宜しくお願い致します。
ユーザー様からの質問
A:ピアノの先生の回答
(先生のそれぞれの立場とタイプから回答)
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フクロウ・タイプ (学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見 |
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ウサギ・タイプ (楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見) |
実際、私の教室では半分の方がオンラインレッスンとさせて頂いてました。
その中には、落ち着きのない子供さんも、含まれていましたが、オンラインレッスンが珍しかった事、普段なら先生に注意された事は、先生が本に記入しますが、子供達にさせていましたので、それが普段とは違い新鮮だったようで好きなペンで記入してました。
後は、自宅と言う事で、普段よりリラックスはされてて、緊張せずに弾けていたのは、たまにはオンラインレッスンを取り入れるのも個人的にはありだと感じました。
お母さんにも、オンラインですので、不具合があった場合など、お手伝い頂いてましたので、大変と言うことはなかったように思います。
オンラインでのレッスンを 行なっていますが 基本 お家の方が携帯を操作したりしますので お家の方がそばに居るようになってしまいます。
結果的には お家に方と先生とに見られながらのレッスンになってしまいますので 予想していたより しっかりとレッスンができました!
子供は 新しい事にすぐに順応できますね。
携帯カメラの先生のアップの顔や鍵盤の映像が面白い様子です。
教室側の工夫ですが 音譜のカードをアップして見せたり、レッスン後に 宿題の部分を先生が弾く 動画を送りつつ 励ましのメッセージを入れたりしています。
お家の方との繋がりが より密接になった感じがします。
お嬢さまを拝見していないので、どのように「落ち着きがない」のかは想像するしかありませんが、ひとつ言えることは、是非体験レッスンをお受けになてみて頂きたいということです。
体験レッスンはそれほど長い時間ではありませんが、想像以上にそのお子さんの個性や特徴があらわれる時間となります。ですからご質問者様にも、お嬢様の体験レッスンをお受けになることをお勧め致します。
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ネコ・タイプ (独自の意見を言いたい先生の立場からの意見) |
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ウシ・タイプ (目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見) |
大阪府のピアノ教室です。今年の4月からオンラインレッスンをしています。
私も始めるまでは「小さい子の集中力が持つのだろうか?」という不安がありました。
教室でのレッスンと違い、スマホ(またはタブレット)の小さい画面でのやり取りになるからか、かえっていつもより集中している場面も見受けられました。
また、字の書ける年齢の生徒には私の言ったことを自分で楽譜に書くよう指導しています。
とても大変で時間のかかる作業になりますが、しっかり意識して楽譜を見てくれるようになっています。
あとは、当教室でしたら、通常の30分レッスンの他に15分レッスンというのも作ってみました。
小学校低学年ではそれで十分、という生徒さんもいました。
ご質問の回答です。
レッスンをしている側ですが正直なところ、答えとしては「やってみないとわからない」です。
オンラインレッスンを実施されているお教室は体験レッスンもオンラインで可能かと思いますので、何か所か受けて見られたらいかがでしょうか?
大阪府藤井寺市 ひろみ音楽教室
コロナ禍の大変な期間でも、子どもはどんどん成長していきますので、ピアノを習わせてあげたいと思われているのであれば、是非今、ピアノに出会わせてあげたいところですね。
ただ、出会い方はとても重要です。
また、ピアノ講師の立場から考えますと、まず初めにすることは信頼関係を築くことです。
これをオンラインですることは難しいです。
なので、コロナの少し落ち着いている今、対面で教えてくださる先生に習い、その後また対面で出来なくなった時も引き続きオンラインで教われることを確認することが大事だと思います。そして、対面でレッスンするときにも、その子に合わせたレッスンを心がけていらっしゃる先生でしたらきっとオンラインでも娘さんにあったやり方を考えてくださると思いますよ。
オンラインといってもやり方は先生によって異なります。
Zoomでやられる先生、動画をお互いに送り合うやり方などです。そういった部分も確認しておくことをお勧めします。
ちなみに当教室では音の質を重視するため、動画を送り合うようにしていますが、集中力のあるときに撮っていただき、(細切れにたくさん撮っていただく時もあります)講師が話しかけるように返信の動画を送ります。それを気分の乗った時に見ていただきます。
レッスン時間にその子のスイッチが入るようにすることも大事ではありますが、ピアノの向上だけでいえば、むしろオンラインの方が上達する子が多いです。
それから、落ち着きなく見えるのは、好奇心旺盛な証拠ですよね?もし、娘さんの興味がピアノに向けば、ものすごい集中力で弾き始めるかもしれません。そういう子も多いです。
是非、ピアノレッスン、チャレンジしてみてくださいね!
私はこの仕事を40年近く継続しています。
自宅レッスンだけでなくヤマハの教室で教えているので
さまざまの年齢性格そして目的を持った生徒さんたちが
レッスンに通ってくれています。
落ちつきがないと一言でいってもいろいろなタイプやパターンがあると思うので回答は難しいのですが
私はいつもレッスンでどうしたら少しでも家で練習してくれるかなと考えながらレッスンしています。
もちろんオンラインは対面レッスンよりも意志や意図が伝わりにくいですがオンラインでもレッスンは成り立つのではないでしょうか。
ただ私が稼働している楽器店もコロナ対策としてオンラインレッスンを始めましたが私の担当する生徒さんたちは
全員対面レッスン希望だったのでまだオンラインレッスンの経験はありません。ただやられている先生もたくさんいらっしゃいます。
短い時間でも自宅で練習する習慣がつくと弾けるようになってきっとピアノを弾くことが好きになってくれると思うのです。ピアノを弾くことが好きになってくれたら
ピアノに向かっている間は落ちついていられるのではないでしょうか。
回答になっていないかもしれませんがまずはピアノを好きになってもらえるように少しずつでも自宅で練習できるように先生とご父兄の方でいろいろ意見を出し合いながらレッスンを進めていってはいかがでしょうか。
生徒さんが楽しいやりたいと思える曲が見つかってその曲を弾けるようになるためにコツコツ日々努力できたら素晴らしいですね!
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犬・タイプ (真面目で親しみやすい先生からの意見) |
落ち着きのない子は、一つのことをやると飽きてしまうことが多いようです。
ですので、30分のレッスン内で、指の練習、音符読みドリル、リズム打ち、曲集の中で2曲・・という風に盛りだくさんにして、注意をこちらに引き寄せて、引っ張っていってみてはどうかと思います。ちなみに、今までかなりの人数を教えてきて、そういう生徒さんは数名だけでした。
山崎のぞみピアノ教室
山崎のぞみ
対面レッスンの経験者がオンライン対応を一時的に受けるならまだしも、オンラインだけでは上達しないと思いますし、先生とのやりとりもかぎられるので(教師がわも生徒に愛着が持てません)あまりよろしくないかも・・・・。
こんにちは。わたしは、発達障害児の生徒に実際、オンラインでレッスンをしました。教室でレッスンするより、椅子に座っている時間が長く、いい成果が見られました。
でも、生のレッスンの方が楽しそうです。
扱っているものが音楽という生ものなので、オンラインレッスンは、あくまで仮のものです。
通信環境によっても大きく左右されますが、生徒さん側が、かなりの集中力をもって理解しようと努めてくれないと成立しません。小さいお子さんの場合は、(個人差がありますが)お母さんがそばについて、注意を促していただけないと難しいです。
お母さまの負担、”大” です!
全くの初心者の場合は、新しい知識や考え方をたくさん学習しないといけないので、さらに難しいかと思います。
(体の使い方、鍵盤のとらえ方、楽譜の読み方 等々)
音楽が空間を通して響く日が来るのが待ち遠しいです。
エムジック音楽教室です。
オンラインレッスンの適性は落ち着きや集中のしやすさとは別のところにあるので、まずは体験レッスンを実施している教室でお試しすることをオススメします。
私の教室は緊急事態宣言が解除されてからも、通うのに不安がある場合や、体調が万全ではない場合などはオンラインに切り替える「併用タイプ」で運営していますが、オンラインは対面より相手の声が聞き取りにくいために集中してこちらを見てくれることが多いです。
一方で、
・自宅以外のピアノを弾くことに価値を見出している生徒さん
・ウェブを通じてやり取りすることに抵抗がある生徒さん
(コロナウイルスのオンライン流行りに疲れてしまった方)
・親御さんに近くで見守られるのを恥ずかしく感じる生徒さん
は、オンラインレッスンを避ける傾向にあります。
これは、学校のオンライン授業の現場でもいわれていることですが、オンラインで対面することの得意不得意は、実際にやってみないと分からないところがあります。
お子さんのこれまでとは違う一面をみられるチャンスとなるかもしれないので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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クマ・タイプ (母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見) |
同じお年頃のお子さんで、いつものレッスンでは「もう弾かない~!」と泣いたり、「これ何?」と棚のものを次々触ってみたり・・というお子さんがいましたが、今回のコロナ騒動で1・2回レッスンがオンラインになりました。
オンライン・レッスンでは、隣にお母さんが側についていて下さったことが大きく、なんといつもよりおりこうさんでした!
それでも、6月から通常の対面レッスンが始まると「やっと先生に会えた♪」と腕にしがみついてきて、ベタベタの甘えん坊さんのレッスンに戻ってしまいましたが…(笑)
お母さんが横でしっかり見ていて下さるなら、オンラインで大丈夫でしょう。
ただ、レッスンは子どもたちにとって、ただ技術を習得するだけの時間ではなく、息抜きになったり、学校の愚痴や相談の場になっているようなので、そのような時間とれないのは、オンラインの残念な点ですね。
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シマウマ・タイプ (優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見) |
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キリン・タイプ (のんびりした先生からの意見) |
ピアノを弾くだけでなく、リトミックの様な形式の物を、
取り入れたり、歌を歌ったりと色々な方法を使われると、
飽きることなく、気が散漫になることもなく
出来るかと思います。
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馬・タイプ (活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見) |
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羊・タイプ (平和的でおとなしめの先生の意見) |
さくらジュンコ ピアノ教室
落ち着きなない子供さんの場合も
オンラインレッスン大丈夫ですよ。
ピアノに飽きたら
その子供さんの興味のある話題など
少し一緒にお話ししてみたり
少しピアノから離れたりしても
怒らずに柔軟に対応していれば
子供さんも楽にオンラインレッスンに
迎えると思います。
あまり、きちんとするように
させてしまうと逆によくないと思います。
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ライオン・タイプ ( 権威的、きびしい先生の立場からの意見) |
こんにちは!
埼玉県のウィステリア・ピアノクラスです。
私の教室では、この3月からオンラインレッスンを導入しています。
受講されているのは、幼稚園年中になったばかりのお子さんから、成人までといった幅広い年齢層の方々です。
「落ち着きがない。集中力が続かない。」ということですが、子どもさん方の多くは年齢相応に活発で、色々なことに興味をお持ちになるため、大人の目には、そのように映りがちです。
しかし、楽器の前に座ることさえしないほどの多動があるとしたら、やはり親御さんの協力が必要になってくるでしょう。
また、通信の状態が悪いと、当然のことながら、子どもさんの集中力は途切れます。
私の教室では、プロのPAエンジニア(電気的な拡声装置を使って音を伝達すること)の方による技術サポートを、定期的に実施しています。
また、角度調整自在三脚やウェブカメラなどを、レンタル契約にて導入し、Wi-Fi環境も整えましたので、非常に安定した音響と映像にてレッスンを提供することが可能となっております。
レッスンがうまく行くかどうかは、オンラインであるか対面であるかといったことではありません。
音楽に興味を持っていれば、たとえ空間を共有しなくとも、スクリーンを通して何を学べるか、生徒さんは必ず自ら学習方法を見出します。
そして、その自発性は対面レッスンにおいても、最も重要な鍵の一つなのです。
先生が隣に座っていても、それに甘んじてしまう生徒さんは、伸び悩むことがあります。
指導者に寄りかかることの出来ないレッスン環境は、子どもたちにとって、厳しいものであるに違いありません。
子どもさんの適性を知るための試金石として、オンラインレッスンを受けてみるのも良い方法だと思いますよ。
私は通常、「シマウマ」か「フクロウ」で回答しているのですが、今回は迷った末、「ライオン」にしました。
それは、今の時期は生徒さんだけでなく、全ての講師が非常に厳しい局面に立たされているからです。
オンラインによるレッスンが、対面によるものより高い緊張感を持つものであることは、間違いありません。
どのような環境にあっても、ピアノに対する情熱を絶やすことなく、生徒さん方にはより一層、精進して頂きたいと望んでいます。
保護者の皆様方には、ご忍耐とご理解を頂いていることに、心より感謝申し上げます。
何よりも一日も早く、新型コロナウィルス感染拡大の問題が終息し、音楽だけでなく、世界中の人々の全ての活動に、以前のような活気が戻ることを願って止みません。
その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)