Q&A: ピアノ演奏では、暗譜までできて完成でしょうか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

20年12月







Q: ピアノ演奏では、暗譜までできて完成でしょうか?



大人からピアノを始めました者です。教室に通い5年かけてソナチネなどを練習しています。レガートなど、あまり上手く弾けませんが・・・。ただ、暗譜が苦手です。楽譜なしだと途中で止まってしまったりして、安心して弾けません。飽きっぽいので、何か月もかけて集中して曲を弾き続けらず、そんな性格も問題かもしれません。発表会でも暗譜で弾いている他の方はすごいなと思うのですが、そこまでできてちゃんと弾けたということになるのでしょうか?宜しくお願いします。

ユーザー様からの質問


A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



音楽を演奏することは暗譜する事が、目的ではありません。演奏者が快適に演奏できる形で良いと思います。暗譜して演奏する方が快適ならばそうしたら良いでしょう。子供達、若い人ならば記憶するのはそんなに苦労はしないと思います。年齢を重ねると、暗譜が不安で演奏しにくいかもしれません。もっとも、伴奏、室内楽は、暗譜する必要はありません。演奏する方も、聴く方も安心して、快適であることが大事です。




こんにちは、エムジック音楽教室です。

曲を人前で披露するレベルというのは、おっしゃるように「暗譜」までして完成といえると思います。

ですが、高校生以上~大人の方の場合、ピアノとの関わり方は人それぞれなので暗譜で演奏しないからといって劣っているというわけではありません。

そもそも暗譜ができるというのは

・音ではなく曲の全体像を理解して弾ける
・強弱やテンポの変化など表現を身につけている
・(暗譜するくらい)弾き込んでいる

ということを証明するものでもあります。
言い換えれば、これらのことができていれば暗譜でなくても完成度は高いと思います。

ご質問には何ヶ月も集中して曲を弾き続けるのが難しい、とありましたが、やはりある程度の難易度の作品を表現まで追求して弾き込むためには(ポップスや流行の曲であっても)ある程度の時間が必要になると思います。


簡単に弾ける小さくて短い曲から暗譜にトライしてはいかがでしょうか?
覚えようとすると、楽譜の指示記号、アーティキュレーションが見えてきて新しい発見があるのではないでしょうか。

エムジック音楽教室




こんにちは!
埼玉県のウィステリア・ピアノクラスです。

暗譜が苦手とのことですが、人にはそれぞれ得手不得手があります。

「そこまで出来てちゃんと弾けたということになるかどうか」というご質問については、まず「暗譜」の起源に遡って考察してみましょう。

独奏では譜面を立てないで演奏するという習慣が、いつ始まったかご存知ですか?

クララ・シューマンというピアニスト(作曲家ロベルト・シューマンの奥さん)こそが、独奏曲を暗譜で弾くことを創始した人なのです。

当時は、「譜面を立てて演奏する行為は作曲家に対する敬意である」という考え方が当たり前でした。

ですから、譜面を立てないで演奏する彼女のスタイルは、人々の大きな反感を買い、音楽家たちの間では批判が巻き起こりました。

「ピアニスト」という職業の地位は確立されておらず、著しく向上してはいたものの、まだ途上にある段階にありました。

そうした時代背景から、ピアニストは「作曲家の従僕である」という位置づけに甘んじるより他なかったのです。

クララ・シューマンによる「暗譜による演奏」という新しいスタイルは、音楽界の常識を覆すような行為であったと同時に、「作曲家からの独立」「ピアニストの地位と権利の主張」といった社会運動的な意味を持っています。

伝統を重んじる当時のピアニストの多くは、彼女のやり方には従わなかったそうです。「作曲家の僕たること」「慣例に従うことの正当性」に誇りと信念を持っていたからでしょう。

しかし、後世のピアニストたちがクララのやり方に従ったことは、音楽史を振り返る中で、非常に興味深いことです。

今や、「暗譜してこそ初めて曲が完成した」と主張する先生方も大勢いらっしゃる時代になりました。

この問題について、どちらが正しいとする意見を述べることは、ここでは差し控えたいと思います。

大事なのは、私たちもまた、時代の常識に知らず知らずのうちに染まっている者であることを知ることです。

クララ以前の伝統的演奏スタイルの真意を理解した上で、彼女が提起した新しい時代の作り上げた習慣に賛同するのであれば、「暗譜」は意味あるものとなるでしょう。

目の前に譜面があってもなくても、常に新鮮な気持ちで、楽しくピアノを演奏して下さいね!




大阪の枚方市・香里ヶ丘にございます「ピアノ音楽教室」のピアノ・ソルフェージュ講師:林 友紀 と申します。僭越ながら、ご回答させていただきます。

【暗譜での演奏は必須ではありません】
結論から申し上げますと、(演奏・発表会やコンクール等で)暗譜での演奏が指定されている場合を除き、暗譜での演奏にこだわりを持つ必要はないと思います。

ピアノ奏法や楽典等の学習の一環として、暗譜での演奏を練習に取り入れることは大変素晴らしいことです。
暗譜での演奏は、和声学や楽曲構造への理解を深めること等に大いに役立ちます。また、楽譜を見ずに鍵盤周辺を見ながら演奏される場合、自分の手指のフォームを確認する機会にもなりますね。メリットは他にもたくさんあります。しかしながらその一方で、暗譜での演奏を意識しすぎて、音を追いかけるだけの演奏や表現が消極的な演奏になる危険性があります。それどころか、音を忘れて演奏が止まってしまう危険性もあります。デメリットもあるのです。

【暗譜で演奏する目的】
そもそも暗譜で演奏する目的とはなんでしょうか?
答えは「ソルフェージュ能力の向上」だと、私は考えます。
具体的には、先述した「和声学や楽曲構造への理解を深めること等」のことです。あくまで「ソルフェージュ能力の向上」が目的ですので、私はソルフェージュ学習の初心者にはあまりおすすめしません。単なる「記憶力の訓練」になってしまう可能性が高いからです。

これらのことから、暗譜での演奏を練習に取り入れる場合は練習方法に気をつけないといけないことが分かります。暗譜の練習方法は割愛させていただきます。

【まとめ】
現代ほど音楽のジャンルや演奏されるレパートリーが多く複雑でなかった時代には、楽譜を見ながら演奏することがほとんどでした。(ちなみに暗譜での演奏を習慣化させるきっかけとなった人物はフランツ・リストです。)
今でも、聴衆の前で楽譜を置いて演奏されるプロの演奏家は大勢いらっしゃいます。

演奏スタイルに決まりはありません。先生や他の方、または自分自身に強制されることはあってはなりません。
現代においては、演奏会等で暗譜での演奏が指定されていることが多いので、暗譜での演奏が習慣化していますが、必ずしもそれが正しいということではないと思います。
(メリット・デメリットを理解した上で)暗譜での演奏は、自分にとって必要か、不必要か。それだけのことだと思います。
質問者様は「楽譜なしだと途中で止まってしまったりして安心して演奏できない」とのことですので、私の考えでは、楽譜を置いて演奏されるのが良いと思います。性格は問題ではありませんから、ご安心していただければと思います。

長くなりましたが「演奏すること」の本来のあり方や意味を考え、暗譜も含め、ご自分なりの演奏スタイルを模索されてみてはいかがでしょうか?

ピアノ音楽教室
ピアノ・ソルフェージュ講師:林  友紀(ハヤシ ユキ)





ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)



https://www.piano-k.net/profile/profile0000003208.html
大人からピアノを習い始めるだけでも素晴らしいと思います。子供の頃に習い始めるのとは違い、思考能力は大人の方が優れていますが、身体を上手く使うことは大変難しいことです。
それだけでもかなり大変なのに、全ての曲を暗譜で弾けないと未完成となると、心が折れてしまいそうですね。
大人になると、暗譜をすることがとても大変です。
私も昔から弾いている曲は、身体で覚えているので弾けますが、最近弾けるようになった曲を暗譜しようと頑張っても、なかなか暗譜まではいきません。
大人の方は、先ずは弾けるようになることを楽しむ方が上達もするでしょうし、レパートリーも増えると思います。
発表会や舞台で弾く時は、なるべく心を入れて弾くので暗譜が望ましいと思いますが、練習曲をレッスンで仕上げる時はいつも暗譜でなくていいと思います。




発表会ではアンプできるくらい弾きこんでおく方がいいと思います。
普段のレッスンでは、新しい楽譜を見て弾くことの積み重ねで読譜がなれてきます。
ですから一つの曲を深めるのは大好きな曲だけにして、なるべくたくさんの曲を練習するのが、いろいろな曲の出会いにもなるし譜読みが早くなります。
大人になると、子供さんよりアンプに時間がかかります。
音楽は楽しい時間にならなければ、意味が無いなと思います。
東八幡ピアノ教室





こんにちは。

私の教室では、1歳~60代の方が
通ってくださっています。

大人の方は、覚えた方が楽譜を見るより楽なので
覚えて弾く方がいいです、といわれます。

子供も、暗譜した子は、ポイントがもらえるので
したい人は暗譜します。

暗譜をした方が、曲に気持ちを込められるので
暗譜はおすすめです。

しかし、無理することはありません。

楽しく楽に安心して演奏できる形を生徒さんが自由に選べます。

絶対音感がある人は、1週間で覚えてきて合格します。
大曲でも。1回で覚えられるので、暗譜に苦労される人はいません。


大人になってからは、相対音感の力を借りて
仕上げていきますので、楽譜は置いたまま
見ない方も多いです。


みなこピアノ・リトミック教室





大人になってから始めて現在ソナチネ ♪頑張っていらっしゃいますね。

仕上げ◎…先生によって色々有ると思いますが、弾く事で精一杯では無く、自分自身が弾いている音が聴こえて歌えていると実感できた時かな…と思います。

暗譜が出来ていたとしてもただ音の間違いが無いだけの演奏は良く無いと思います。
発表会等で譜面が無い事の不安が大きすぎてせっかくの音楽が奏でられないのならマイナス要素しかありませんので、無理して暗譜する事は無いと思います。

ただ譜面を見ながら両手で弾けるようになっていても片手練習(曲想をつけて)そして、どこからでも弾き始められる練習はした方が良いと思います。

長い間同じ曲を弾いていると飽きてしまうとの事ですが、ご自身の演奏を録画してみた事はありますか。
もし無ければお勧めします。色々と改善点が分かり、更に良い演奏になると思います。




ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)


ピアノの発表会では暗譜して弾くのか普通です。ただ音を並べるだけではなく、表現力も暗譜できて初めて発表になります。ただ、小さな子供たち等は先生と連弾で楽譜を見て一緒に弾くというのもあります。先生によっても様々な発表会があると思うので、色々発表会を見に行ってみると良いと思います。



 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)





犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


ご自分自身がどの程度で満足するのかによると思います。
発表会などに出たいなど希望があるのでしたら、そこまで身につける必要もありますが、特に必要もないとお考えなら、そこまで身につける必要はないと思います。



暗譜がすべてではありませんが、譜めくりなどで集中力が欠けたり、感情をこめて弾けるには暗譜の方がいいのかもしれません。




大人の生徒さんであれば暗譜はさほど必要ないと思います。
なぜ暗譜をするのか→楽譜上の音符にとらわれず音楽を美しく作り出す為と考えます。

しかし、暗譜の恐怖に耐えながらの演奏では音楽を作り出すことは不可能です。

人前で演奏する場合は、暗譜でも大丈夫かも知れないが、もしもの時のために楽譜を見て弾くこともよいかと思います。

あのツイメルマンでも、最近は楽譜を置いてコンサートしています!





暗譜、難しいですよね。
年々、記憶力が衰えることには抗えません。

暗譜をするということ、2つの方法があると思います。
一つは、身体が(筋肉が)覚えているということ。もう一つが、頭で曲の構成を理解しながら覚えるということ。
小さな子供たちがやっているのは、筋肉記憶(?)です。
わからないけど、勝手に指が動いている。という感覚です。

大人の場合、両方が必要で、より頭の働きが強いかもしれません。曲を理解する意味では、暗譜しようという試みは、とても良いことだと思います。技術的に困難なところの解決にも役立つと思います。

ですが、楽しみにでやっているのですから、別に完璧に暗譜せずとも、楽譜を立てているだけで安心するのであれば
そうすべきと思います。

名だたる高齢のピアニストたちにも、よく見られる現象です。人間の性ですから、あまり考えすぎずに、できるところで楽しみましょう。





大人の方は、丁寧かつ楽譜に忠実に弾く傾向があります。
私も今回の質問者様と同様で、楽譜がないと不安になってしまうタイプです。大学を卒業したあたりから、、です。
発表会などでの講師演奏時も楽譜は置いておきます。が、ガッツリ見るのではなく安心材料の一部として手元にある状態です。
ちゃんと弾けた、、、、とは暗譜だけのことに限らず、楽譜上の音楽表現や作曲家が伝えたかった曲の想いなども総合的に感じとることを指すのではないでしょうか。
暗譜できていても音を覚えているのか今は何ページ何段目を弾いているのかきちんとわかって暗譜しているのかでも解釈は変わってくると思います。
暗譜に自信がなく、表現力が乏しくなるのであれば無理に暗譜しなくていいと私は感じます。

名古屋市momomamaピアノ教室 吉田




クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)




大人からはじめて、5年でソナチネ、とても素晴らしいです。
私は暗譜にこだわる必要は全くないと思います。
ピアニストでさえ、暗譜は怖いし、最近は暗譜しない人も増えています。

どうぞ、ご自分の安心できる仕方で、ピアノを楽しまれてください。大事なのは、音楽を味わい、その温かさ優しさ、慰めを得ることです。

音楽は本当に素晴らしい贈り物です。
暗譜などで、邪魔されないでください。人と比較しないでください。
音楽はあなたのためのものです。





大人から習い初めて5年で、教本は
ソナチネとは、素晴らしいですね!
基礎からコツコツとやり続けていらっしゃる
事が想像できます。基本がしっかりしていれば、
クラシック、ポピュラー、ジャズ、ラテン、色々な曲にチャレンジできるでしょう。是非頑張っていただきたい。
暗譜して人前で平気で弾けるのは、学生さん。
大人になるとそうはいかなくなりますから、
楽譜を見て弾いても全然大丈夫だと思います。
楽譜が読める事もまた素晴らしいですから
人前で十分自慢できると思います。


CHOJI音楽教室


 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)





キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)





馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)



無理に暗譜しなくていいです。
楽譜を読んで弾く演奏より 自分の中からこう弾く演奏の方が素敵に聴いてくれる方に伝わり方が、違いますが、
自分に自身勇気なければ 安心に弾きやすい事が望ましいですね。
暗譜は、短い今日からチャレンジしてみては、いかがでしょう。



羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)




ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)


大人からピアノを始められたということですが、音符を読んだりリズムを覚えるだけでもまだまだ大変な努力をされていることだと思います。
何か月も同じ曲を練習し続けるよりは、いろいろな曲を少しずつ読み進めていくほうが楽しいですし、練習をしている実感がわいてくるかもしれません。
暗譜ができれば終わりではなく、何度でも同じ曲を演奏してみていただきたいですね。
年齢やその時の心理状態などが違えば、音楽の感じ方がずいぶん変わってきます。
そうして一度楽譜が頭に入った曲を何度も演奏しながら本当の意味での暗譜ができたと言えるでしょう。
暗譜をすることで得られるメリットは、視覚的な情報を遮断することでより聴く力が増すことでしょうか。
音をつくる(きれいな音もそうでない音も)ためには必要な努力だと言えます。
私自身の経験では大好きな曲は何時間でも練習していられます。いろいろな曲との出会いを楽しめるようになれたら良いですね!


城谷ピアノ教室