Q&A: ピアノ演奏で、初心者が見落としがちな「大切なポイント」は?
21年1月
Q: ピアノ演奏で、初心者が見落としがちな「大切なポイント」は?
ピアノ演奏で、初心者や独学学習者が見落としがちな「大切なポイント」は何でしょうか?一般的に、書籍などでは「テンポを意識しながら弾こう」「右手と左手は別々に練習しよう」といったことが言われています。それらとは別に、ここでは一人ではわかりにくい、気づきにくいけれども重要な点について、現場の先生ならではのご意見をぜひお聞かせください。
ピアノ教室.net 編集部からの質問
A:ピアノの先生の回答
(先生のそれぞれの立場とタイプから回答)
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フクロウ・タイプ (学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見 |
こんにちは、オンラインレッスンにも対応しているエムジック音楽教室です。
独学で学習される方にぜひ気をつけていただきたいのは、「運指」です。
当教室でも、初心者の生徒さんに「運指」つまり指使いの大切さを繰り返し指導しています。
親指を1として、小指まで順に数字を当てはめていくもので、譜読みの時は音と一緒に指番号もチェックしていきます。
これは幼いお子さんも中高生も、大人の方も同様で、ステップアップしていくために欠かせない要素です。
運指が自己流だと、速いメロディが弾きこなせなかったり、連続する和音をきれいに弾けなかったりして挫折する方が多くいらっしゃいます。
・何時間も自主練しているのに弾けるようにならない
・ピアノを弾いていると指が痛くなってしまう
・音は合っているのにイマイチ弾けた感じがしない
独学でピアノを楽しんでいた方からは、このようなご相談をいただくことが多いのですが、実際の演奏を拝見すると自己流の誤った指使いをしていらっしゃる方がほとんどです。
そしてその多くの方は、運指を修正することで弾きこなせるようになっていきます。
楽譜通りの指使いを守るのが基本ですが、運指の記載がない楽譜もありますし、手の大きさによって適宜変更すべき曲もたくさんあります。
なので、運指習得にあたって、基礎的なことはワンポイントでもレッスンを受けるなどすることをオススメします。
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ウサギ・タイプ (楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見) |
楽譜には、表現されてない リズムのノリ
流れなど、楽譜の音符♩を打つだけの演奏になりがち、心地よい演奏のためには、歌ったり 原曲聴いたり レッスンでアドバイスもらうとよりいい演奏ができると思います
左右のバランスも見落としがちだと思います。
どちらにメロディーがあるかを見て、メロディーを響かせる為に伴奏は少し控えめに弾く事も重要です。
そのあとは、そのメロディーを歌って弾けるようになるともっと素敵な心に響く演奏になります。
曲目が付いていれば、曲のイメージも大切にしていくと仕上がりも良くなると思います。
ピアノ初心者や独学学習者が見落としがちな「大切なポイント」は、大まかに申し上げて2つあると思います。
〇まず第一の点は、「演奏するその曲を通して、『何を表現したいのか』」を考えることだと思います。これは小さいお子様でも大人の方でも、その人なりの自由な表現でよいのです。気をつけたいのは、「間違えずに最後まで弾くこと」だけが目的にならないことです。音楽に限らず、芸術で最も大切なことは、作品や演奏を通して「何を表現するのか」ということだと思いますので。
〇第二の点は、音符の長さや音名の正確な理解です。大変基礎的なことですが、「4分音符の半分の長さの音符は何音符ですか?」と聞いて答えられない、ある程度の長さの学習歴のあるピアノ学習者が少なからずいる事実を考えると、是非こういう「基礎的なこと」を正しく理解して頂きたいと思います。これらのことが曖昧にしか理解できていないと、ピアノを学ぶ上でいつか障壁になりますので。
以上が私の考える「大切なポイント」です。
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ネコ・タイプ (独自の意見を言いたい先生の立場からの意見) |
大切なポイントは、リズム、音を正しく読めるようにするということと、きちんと楽譜を見て弾くということは大切だと思います。初心者にありがちな鍵盤ばかり見て楽譜を見ない弾き方に慣れてしまうと、楽譜を読めなくなっていきます。
初心者の方だからこそ、音楽やピアノに対する「自ら楽しむ」気持ちを持つことが大切だと思います。
ピアノを気持ちよく弾けるようになるには、現実的には様々な技術の要素が必要になってきます。
○指の器用さ ○音符やリズムの理解 ○頭での理解と指の連動作業 ○左右の音を聴く力 ○音楽センス ○音楽を想像する力 etc、、、
少しずつの鍛錬を重ねながらステップをふんでいく過程は決して近道はなく、たくさんの練習の時間を要します。
と申し上げると、ピアノの上達への道は長い厳しい道のりに聞こえるかもしれませんが、それだけに一つ一つの学びは奥深く、ピアノを通して生活、人生が豊かになっていくものです。
★元々好きな曲でない場合も、まずは練習する曲を好きになってみましょう。
★どんな風に、どんな音色で演奏してみたいか頭の中でイメージしてみましょう。 (チェロのようなあたたかい太い音色やバイオリンのような優美な雰囲気、、など)
★イメージをピアノで表現しやすくするために、メロディを歌いながら弾いてみましょう。(歌えると、表現が作りやすくなります)
★少しずつのステップを楽しむ心を持つこと
大人の初心者の方の場合、どうしても
●早くすらすら弾けるように ●間違わず弾けるように
など技術重視の考えに偏りがちになります。
しかし、初歩の段階より「音をよく聴き味わう」「表現する楽しさを感じる」「自分が出す音にこだわりを持つ」観点を持って毎回演奏する習慣をつけること、上質な音楽への付き合い方につながり、結果的に長く音楽生活を楽しむことにつながります。
誰かとの技術の比較より、自身の日々の成長と向き合うことで、小さな課題点にも楽しみながら取り組んでいけるようになります。
素敵な音楽ライフを!
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ウシ・タイプ (目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見) |
楽典、和声、アナリーゼの知識があっても それをどのように演奏に活かしていくか。
曲の構成も含めて。
独学の方は本当に楽しんで弾いていらっしゃるのが伝わります。その楽しさを自分以外の方に伝えたい!と思われた時、感覚的なものだけでなく違った角度からのアプローチが必要です。知識はあっても結びつける作業は 五感を必要とします。
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犬・タイプ (真面目で親しみやすい先生からの意見) |
練習の時、声を出して、自分が納得することが大事です。
1楽譜(2次元の設計図)と、
2自分(音楽の創造体)と、
3ピアノ(発音する道具、3次元への扉)
をシンクロさせるつもりで取り組みましょう。
1楽譜の設計図から、ピアノで音を出す前に、
どんな音が鳴るのか、短い区切りごとにイメージできると
ると良いですね。
2目と頭と体が、音を出す一瞬前にその鍵盤の場所に
辿り着いていてほしいです。体には背中から指先までの関節や、指1本、1本の動きまで、たくさんの意識が必要です。
自分の体と対話しましょう。
3楽譜と自分と楽器をシンクロさせるために、
拍の表だけではなく裏拍の時間も数えて発音できると良いです。
例えば4拍子なら「いっと にと さんと しと」
と言いながら、メロディや伴奏が片手ではまるか試しましょう。
抽象的ですが、応用が効く考え方なので
押さえておきたい意識ですね。
こんにちは!
初心者の方の演奏で見落としがち、なのは
ズバリ!拍子感です。
音とリズムは最初に注意を払うべきところですが、
同時に拍子感、2拍子、3拍子、それぞれの拍子の波を感じて、波に乗ることが、音楽を生き生きときかせてくれます。
拍子の波をぜひ、意識してみてください。
座間市 櫻井ピアノスクール
櫻井桂子♪
初心者の方が見落としがちなことは幾つかあります。
1 思い込みで、弾き続けること。
2 自分に丁度良い程度の曲を選んでいない。
3 映像など手の動きを真似しているが、正しい手と指の形で弾いていない事がある。
4 思うようにしていかないと悩んでしまう。
まだ色々あるかも知れませんが、指導は受けたほうが、上達するとおもいます。
名古屋市momomamaピアノ教室 吉田 がお答えします。
座っていきなり弾き始めるのではなく、必ず曲に記載された拍子記号(2/4、3/4、4/4、6/8など)と調(Cポジション、Fdur、ト長調など言い方さまざまですが)を頭でイメージしてから弾きます。また、出だしの呼吸がとても大事です。ブレス(息づかい、息つぎ)。
これができているかいないかで演奏者のイメージするものや音楽的表現【音楽性】などにも繋がってきます。
演奏前のこの一コマがあるだけで少し余裕のある演奏が身に付きやすくなります。また曲のテンポを掴みやすくなりますよ。
走る直前「ヨーイドン」の声掛けで呼吸や体勢を整えるのと同じです。その短時間で曲の全体的なイメージを感じてから弾いてくださいね。
初心者だからこそ、初めのうちにルーティーン化して(座る、拍や調、テンポ表示の確認、呼吸を整える、弾くという一連の動作)慣れておいた方がコンクールや演奏会などにも役立ちます。
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クマ・タイプ (母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見) |
楽しむ事。
いつの間にか演奏する事に熱中して、そもそもピアノを演奏したい、と思ったあの気持ちを忘れてしまう人が多いです。(特に親御さんが。)
下手でも良いので、弾きたい曲を楽しんで引いて下さい。
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シマウマ・タイプ (優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見) |
楽譜をよく見て
譜読み段階から美しい音をイメージして
弾くよう心がけるようにします。
片手ずつ練習してから両手ではなく、まず両手で練習してみてから必要だと思えば片手ずつの練習をします。
初心者が見落としがちなのは、手の準備だと思います。
弾こうとしているフレーズが弾けるように手が準備されているか慌てずによく考えてから音を鳴らすといいと思います。
そしてよく音を聞いて美しいメロディやハーモニーを味わいながら練習を楽しんで欲しいです。
ピアノ教室 アンダンテ
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キリン・タイプ (のんびりした先生からの意見) |
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馬・タイプ (活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見) |
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羊・タイプ (平和的でおとなしめの先生の意見) |
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ライオン・タイプ ( 権威的、きびしい先生の立場からの意見) |