Q&A: 同じレベルなのにピアノが上手な人と下手な人の違いはなに?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

21年12月







Q: 同じレベルなのにピアノが上手な人と下手な人の違いはなに?



ピアノ発表会を見ていると、同じような技術レベルなのに、なぜか上手に聴こえる人とそうでない人がいます。上手に聴こえないという人も、きちんと弾いてはいるのですが・・・。センスと言えばそうかもしれませんが、この違いは何でしょうか?わかりやすく、分析的におしえていただければと思います。

ピアノユーザー様からの質問



A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)







フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



okada piano method 岡田奈央です。
同じ曲を弾けるのに上手い人、そうでもない人との差があるのは初歩の段階から必要とされる要素の順に
・数える→音を出すとは、人間は心臓が動き身体に血液を送 リ出すのと同じで必ず数えること。
・リズム→音は力が下に落ちる時に出るが、上に上がらないと次の音が出せない。上に空気を持ち上げ下ろすの繰り返しでリズムが成立する。空気が上がる音と力が下に下りる音を身体で理解し表現する。
・強弱→欲しい強さを自然に音にする
・うたう→歌うように豊かに表現方法
・聴く→自分の音を俯瞰で聴く
まだまだありますが…
小学生中学年程度ですとこれらの事が複合的にクリアできる様指導します。一曲一曲の取り組みの中で各項目を確実に修得しながら長期的に身に付く事を目指します。何気なくさらりと熟してしまう生徒さんもおられますが、きちんと楽理を理解した上で理論に根差した表現を志します。これらが揃って始めて良い演奏となるのではないでしょうか。頑張りましょう♪



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)




質問にお応えさせていただきます。
よろしくお願い致します。

ピアノ発表会をご覧になって、同じような技術レベルなのに
上手に聴こえる人とそうでない人がいる、その違いは?という事ですが、、、、

色々な事が考えられると思います。
・指導者のカラー
まず、発表会はお一人の先生がされていらっしゃるのか、
何人かの先生が合同でされていらっしゃるのかによっても
生徒さんの演奏が変わってくる場合があります。

・演奏する人の曲に対するモチベーションの違い
演奏している曲が好きでやる気に満ちて演奏している場合と
あまり好きではない曲を義務感のようなもので演奏している場合では、舞台から流れてくる音も変わってくると思います。好きな曲だと弾くのも嬉しくて、『聴いて欲しい』と言う気持ちも湧きます。弾く人の気持ちやコンディションがそのまま音になって伝わるのがピアノの面白いところでもあります。(間違ったらどうしようとプレッシャーに押しつぶされそうになりながら弾くピアノは聴いている方もドキドキしますよね)

・技術が同じようなレベルでも、、、
表現力は同じようなレベルではないのかもしれませんし、、

・選曲がその方にあったものなのか、今ひとつだったのか、、、そのような事も考えられます。

・ステージに上がる前、上がってからなんらかのアクシデントから本来の演奏が出来なかった(集中出来なかった)

なんてものもあると思います。

テクニックと表現力が備われば良いのですが、人によって
どちらかが発展途上の事もあります。テクニックは努力でカバー出来ますが、表現力や音の出し方はその人その人の感性から来ていることもあります。 

上手い・下手というだけでなく
まだまだ成長の伸びしろがあり、演奏に味があるとか個性を感じるというような温かい目で見ていただければ幸いです。

長文・乱文失礼いたしました。



同じレベル程度で上手く弾く方、そうでない方、そうですね。
様々いらっしゃると思われます。

今は習い事を多くしている生徒さまが居ると思われます。
習い事を多くしていると、中々自宅での練習も不足してくるのも一つの原因かな?と感じます。
またその生徒さんが、本音でピアノを楽しんでいるか?も関係してくる。と思います。楽しくてしょうがない生徒さんは自宅での練習もかなり頑張られる。と思います。レッスンが楽しくって先生との時間を毎回楽しみにしてきてくれる生徒さんの伸びは変わってくるかと思います。
実際に我が教室でも数ヶ月前に入会した生徒さん(小学生)今時の流行曲を弾けるまで成長してます。
生徒さん曰く、時間が短い。またとてもわかりやすくて楽しい。と言ってくれてます。
一人一人に合わせたレッスンってとても大切だと私は思います。




ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)




同じレベルでも表現力が違うのは、お家でのピアノの環境や(電子ピアノなのかアップライトピアノなのかグランド・ピアノなのか)手の形や握力の違い、またどれだけ手が開けるのか、握れるのか、どれくらいの練習量なのか、等反映してくると思います。




同じレベルなのに上手な人と下手な人の違い
というのは、上手な人というのは“上手に聴こえる人“のことですね。

音楽というのは絵画のようには目に見えない瞬間芸術ですので、“上手に聴こえる“=表現力が伝わる演奏ということです。

○ピアノ演奏における表現力とは?
いくらミスのない演奏でもテンポ速く弾けていても、表現力の伝わらない演奏は聴く人の心を打ちません。
作曲家の曲に寄せる想いを汲み取り、音楽の3要素であるメロディ、リズム、ハーモニーをどのように曲の中に感じて表現しようとしているのか、日々の練習において積み上げているのです。

○表現力の表し方
当たり前なことですが、ピアノは指で演奏する楽器。この指の使い方というのが"タッチ"となります。指のタッチに表現を乗せる為には手首、腕、肩、姿勢全体がピアノ演奏において繋がってきます。
いくら表現したいものがイメージできていてもアウトプットする方法を身につけてなければ、知らないのと同じこと。自分の出したい音がどういうタッチで弾くと良く表現されるのか、を謙虚に聴く姿勢め大切な要になります。

"上手に聴こえる人"というのは、演奏の中での体の使い方を常日頃から意識しているものです。

一方の、同じレベルなのに聴き手の心を打たない演奏(下手に聴こえてしまう演奏)というのはどんな演奏でしょうか?
・指だけが動いていて(体全体をうまく使えていない)感情が込められていない無機質な演奏
そして明らかに
・テンポやリズムに乗れていない
・ミスして止まってしまい、弾き直してしまう
・その曲の雰囲気を捉えるレッスンや練習を日々行なっていない
・音楽的な呼吸が感じられない
などが挙げられます。

瞬間芸術である音楽は、練習で日々積み上げていくことは前提ですが、当日の出した音が全てを決めてしまいます。

テンポ、メロディ、フレーズ、ハーモニー、情景、、、いろんな要素のイメージやダイナミクスが頭の中にあり、自然に話すようにアウトプットできる習慣をつける事は、音楽全ての演奏において大切な要素となります。

ピアノを練習する生徒さんにとっては、レッスンの時だけピアノの練習するだけでなく、こうしたいろんな生の演奏を聴きに行き耳を育てることも大切ですね。

もちろんピアノ演奏だけに限らずいろんな楽器の音色が聴けるオーケストラや、クラシックに限らずジャズなどのいろんなジャンルの演奏を聴き肥やしを沢山作って欲しいものです。


茨木市のピアノ・リトミック教室  音のアトリエ





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)





犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


”同じような技術レベル”というのは、同じような曲を弾いているのに。。。 と理解してよいのでしょうか?

音楽も、言葉と同じと同じと理解していただけると、わかりやすいのではと思います。
日本人が、外国語を話すとき、上手に聞こえる人と、カタカナっぽく聞こえる人がいるのと似ているかと思います。

音楽でいえば、強弱アクセント、フレーズのまとめ方、音の持っている方向性をつかんでいるか?
感じるだけでなく、的確に音をコントロールできているか?

それらを、自然に表現できる人もいますし、先生に指導してもらって理解、表現できるかたもいらっしゃいます。

まずは、いろいろ感じて試してみること。理想の音の在り方を自分なりに持って、音と戯れてみるのも楽しいです。



うまく「見せる」子がいます。強弱を体で表現したり、弾き終わったあとに「達成感」を表現する子がいます。教師の私が教えるのではないのですが、もって生まれた「表現力」「表情」だと思います。ショパンコンクール2位の反田さんをみればよーくわかります。演奏はもちろん素晴らしいのですが、曲を好きだ、の気持ちが観客にもわかる・・・いっしょに感じることができる嬉しい演奏です。



技術力だけでは、作曲家や弾き手の伝えたい音は出ないと思っております。表現力が加わり、さらに、はね返って来る自分の出している音を聴きながら、演奏出来ているかどうか
という所かと思います。強い弱い厚い薄いだけでは無く、温かい音、冷たい音、いろんな音が、打鍵方法により作れます。努力を積み重ね、且つ、沢山の演奏を聴いて、耳を肥やしている生徒さんの演奏は、素晴らしいですね。




こんにちは。
厚木市の miwaピアノ教室です。


同じテクニックで上手に聴こえる、聴こえないの差は、人の心をつかむ演奏か、という事だと思います。

人の心を掴むには、音が大切です。ホールの場合、まず音がいいと、聴きばえがします。大きい音、という意味でなく、その曲にあった、魅力のある音です。
色々な音色を考えながら弾く、という事です。

ただ教わった通りにきちんと弾くだけでは、ただの音の並びであって、弾き手がどう伝えたいかがわかりません。

小さい方の場合なら、歌いながら練習したり、自分の心の中からわいてくる曲に対する思いを伝えるように弾くと良いと思います。
大きい方なら、その曲が作られた背景を考えながら、それを表現するには、どのように音をだすか、自分で考える事です。
つまり、自分の音楽を作る、という事です。

自分の中にある音楽やリズム感を、手を通して色々な音色で弾くと、聴き手に魅力的な音楽が伝えられると思います。

楽しみながら、試してみてください。



こんにちは、吉川市“ぴあの教室Dolce”の
石田 ふじ子 です。
同じレベルの曲を弾いて、上手に聴こえる人とそうでない人の違いですが、上手に聴こえる人の演奏は、自分が作り出す音楽をきちんと聴ける人で、表現が自然で演奏を楽しむゆとりのある人だと思います。
弾く人の呼吸が音楽と一体になり、響きが美しく
色彩豊かなハーモニーを奏でられ、音楽に流れがあり、リズム感、立体感などが感じられると聴く人は心地好く聴くことが出来ます。

その反対に身体に力みがあり、無呼吸で音の間違いだけを気にしている演奏は聴き苦しくなります。

そもそも上手な人とそうでない人が同じレベルであるはずがなく、たまたま弾く曲の難易度が同程度なだけだと思います。
背伸びをした曲を遮二無二練習しても、音楽とは
程遠い一昔前の体育会系のノリになってしまいます。
弾く人の個性を考慮して、レベルに見合った曲で
丁寧に音楽表現を楽しみながら取り組まれることが
大切だと考えます。


 

人には時があるといわれます

自分の過去を遡って経験から申し上げるなら
相性の良い曲、好きな曲、弾けば弾くほどに好きになる
そんな曲の時には弾くほどに楽しさな喜びが湧きます。
そして弾きこなしてから講師の指導のもと表現も深まっていき
自分の演奏になっていきます。

そうではない曲の時には弾きこなすこと、表現をすることはしても
湧き上がる喜びや情緒のようなものは湧いてきません。

そして
もしも感動し、喜びに満ちていても感情を表現する事が苦手な生徒さんもいます
そんな時には呼吸を教えたり、演奏の仕方を少しアドバイスします。
余韻の残し方だけでもかなり変わります。

演奏は人間がする事なのでレベルが同じでもオーディエンス側の音の好みやフィルターもかかったり受けたりかたも個々に違うのもありますね。
プロのピアニストたちの演奏でも同じ曲を聴き比べても受け取るものが違います。それも私の好みや精神状態、どんな時に聴くかでピアニストを変えて聴きます。

こんなこたえでも参考になれば幸いです。




クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)




 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)








キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)








馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)



こんにちは、エムジック音楽教室です。

技術レベルが同等なのに出来栄えに違いがあると気づかれる質問者さまは、とても良い耳と音楽的な素養をお持ちの方なのではないかと思います。

実際の演奏を聴いていないので予想の範囲ではありますが、「きちんと弾いているのにそれほど上手に聴こえない演奏」には次のような点があると考えられます。


・曲全体の構成を理解せず弾いている

・曲が好きではない(イヤイヤ弾いている)

・音のミスがなければそれで良いと思っている


実際に「うまく聴かせる」ためには、アーティキュレーションだけでなく曲の全体がどのように構成されているかを理解する必要があります。

例えば、Aというメロディが4回繰り返されるシンプルな曲があったとします。
その場合も、4回を同じようにコピー&ペーストするのではなく、次第に強く(弱く)、2回めだけを弱くして残りは強く、などさまざまな表情をつけることで曲が立体的に聴こえてきます。

どれだけ短い曲でも、どれだけ長い曲でも構成の理解なしに美しく弾くことはできません。
同じ技術レベルであっても違いが出るのは、曲を立体的に構築できるかどうかだと思います。


エムジック音楽教室






ひとつひとつの音の作り方でしょうね。たった2つの音を弾いても、どちらが強いか弱いか、また強さの差がどのくらいあるかで表情が変わりますし、3つになると、すでに表現のしかたは無限にありそうです。
音楽をそういう細かい音のかたまりと考えると、細かいレベルで表情ができていると、フォルテの中での強弱、ピアノの中での強弱も表現されているわけですから、全体に活き活きと上手に聞こえるんです。





羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)




ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)