Q&A: 発達障害の娘に、このままピアノを続けさせてよいか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

22年7月







Q: 発達障害の娘に、このままピアノを続けさせてよいか?



 発達障害(自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害)のある小学生の娘がおります。学校の勉強ではまずまず成績の良い教科もありますが、国語や算数がやはり苦手です。そんな娘が、数年前よりピアノに夢中になり、教室に通いながらグングン力をつけております。モーツァルトなどの比較的やさしいソナタまで弾けるようになってきました。このまま好きなことに打ち込むことは良いことだと思う半面、親としては心配でもあり複雑です。勉強もこれから難しくなってきますし、学校では勉強や宿題をしっかりやるよう指導も強くなってきています。ピアノの先生には、もし過去に同じような子供を指導されたことがあれば、親としてどのように方向を定めてあげればよいか、その時のご経験を踏まえてご意見をいただければと思います。宜しくお願い致します。

ユーザー様からの質問





A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)

ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)






フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



こんにちは、エムジック音楽教室です。


結論から申し上げますと、ご家庭(と学校生活)に無理のない範囲で、ぜひ長く続けていただきたいです。

近年は、音楽教室を対象として、発達障害の生徒さんにどのようなアプローチをすべきかという勉強会が開かれていますし、書籍も出ています。

当教室でもいくつか例があり、私も対応や言葉のかけ方を学びながら最大限ピアノを楽しめるようにサポートしてきました。

ただ、私たち音楽講師は発達障害について知らないことが多く、個性や特性に合わせて試行錯誤しているのが現状です。

なので、個人的には、ご家庭から得意・不得意についてフォローをいただいた方が嬉しいです。


「耳から覚えるのが得意なので、それを伸ばしてもらえませんか?」

「体調によっては、言葉の指示を聞き取りにくいのでメモを書いてもらえませんか?」

「色が苦手なので、カラーペンは使う色数を絞ってもらえると助かります」

など、お子さんの特性に合わせられるようなポイントを教えていただけると、指導方法を考えるのにとても役立ちます。

音楽が癒しになるお子さんもいれば、学校のストレスを音楽で発散している方もいます。
また、どのような方にとっても「得意」と思えることを継続できるのは幸せなことだと思います。

お子さんの将来がより良いものであるよう、応援しております。

エムジック音楽教室




こんにちは!埼玉県のウィステリア・ピアノクラスです。
私は「音楽文化の創造」(cmc)という季刊誌に、「障がいを持った子どものピアノ教育」というテーマで研究レポートを掲載していました。
発達障害と診断されるケースの多くは、広汎性発達障害(自閉スペクトラム)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害の三つを合併しています。しかし、これは個人差が非常に大きいものであり、症状によっては、いずれの診断基準をも満たさないという曖昧な位置づけとなっています。
発達障害は脳の海馬に問題があるとされており、この海馬を活性化させることによって改善と成長が期待されることについては、既に結論が出ていると言って良いでしょう。
ピアノが脳に良いと言われている根拠のひとつに、10本の指がそれぞれ異なった動きをするということがあります。指先を複雑にコントロールする作業は、前頭前野や小脳に刺激を与えすこぶる活性化させます。又、音群を同時に頭の中で処理して演奏するわけですから、脳の短期的記憶力を高める訓練としても有効です。
発達障害を抱えた多くの方が譜読みを苦手とする傾向があるため、指導法が聴奏に偏る内容になりがちである一方、質問者様のお子さんにように、自分で読譜して短期間のうちに上達するケースも少なくありません。
いずれにしても、ピアノを練習することにより私たちの脳梁が大きくなるということは既に証明されており、それは分野を問わず、「得意なことを伸ばし、不得意なことを克服するということ」に繋がっているのです。
ピアノを学習することによって発達障害の脳を根本的に変化、向上させることが出来るとしたら、これを継続するか中断するかの選択に迷う余地はないでしょう。「他の学業との時間的両立」というご心配については、「毎日のハードな練習より、週に1度であっても継続的にピアノを弾くことの方が脳に与える好影響が大きい」との研究報告もありますので、先生とよく話し合いながら、無理のないペースでレッスンを続けていかれるのが良いと思います。



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)


むしろ障害があると事前に教えていただけた方がずっと助かります。
一番大変なのはグレーの生徒さんです。
普通の子と同じ様に接してもうまくいかず
こちらも悩んでしまいます。
障害とわかれば少しできなくてもゆっくりペースを合わせて
楽しくレッスンができます。
生徒さんが楽しんでピアノと向き合っていただければ
私たち講師はそれだけで幸せです。

是非続けさせてあげてください




お嬢様自ら夢中になって始められたピアノなのであれば、ご本人が「やめたい」というまで続けさせてあげてください!
お母様のご不安な気持ちはとてもわかりますが、脳科学的にみても、ピアノを弾くことでしか使われない脳の神経を使うことで記憶力や対応力が身につき、10本の指や身体全体を使って演奏することにより、脳も、身体も活性化しますよ!

ピアノが勉強の妨げになるというのは間違った見解です。

大好きなピアノの練習時間を取るために、ほかの勉強や生活をどう工夫して行って行くかを自ら考える助けにもなると思います。

同時に沢山のことを出来ないから何かを削るというのは、本人が決めることであって、たとえ親御さんであっても、他人が物差しで測って決めてしまうものではないと思います。

お嬢様がピアノを弾き続けたい、習いたいと言われる限りは、続けさせてあげてください。

 



はじめまして。smileです。
ご質問にお答えさせていただきます。よろしくお願い致します。
ご質問者さまの娘さんは、ASD.ADHD.LDがおありと言うことですね?
そのような娘さんが、ピアノに夢中でグングン力をつけておられるという事。
大変、喜ばしい事だと思います。
私も、過去に、ASD.ADHDの方のレッスンを担当させていただいた事があります。入会前に既にグレーゾーンだと療育を受けていらっしゃる方、診断は受けていないが、学校生活で困っている事があり、後日、診断名がついた方、ご家庭の方が診断を受ける必要はないと診断を受けてない方など。
また、知的障害で支援級の方も担当させていただいた事もあります。

私個人としましては、可能であるならばこのままピアノレッスンは
継続される事をおすすめ致します。(ピアノの先生も娘さんを受け入れてレッスンしてくださっているのですよね?)

ASDの方は、気持ちを表現するのが苦手な方が多いです。
ピアノで、気持ちを表現する事ができるのは、本人にとっても、周りの方にととっても魅力的なことです。それと同時に、そのお子さんにとって一つでも自信に繋がるものがあると言うことは、この先、辛いことに直面した時に乗り越えていける強みになると思います。

たとえ勉強が難しくなっても、仮に学校が辛くなっても
ピアノ教室にはいける。ピアノが弾ける。ピアノの先生との
信頼関係ができ、何かSOSを出すことができるかもしれません。
立派な療育の一つではないかと考えます。

ほとんど親御さんは、学校の宿題や授業についていけるか、お友達との兼ね合いを心配されます。でも、怒ったり、急かしたりすると逆効果です。

子どもたちは、周りの人たちとの関わり方で(学校の先生や周りの大人、お友達、ご家族)大きく変わります。学校でみんなについていくことも大切ですが、学校以外、勉強以外のことから芽が出ることもたくさんあります。

心が折れさえしなければ、いくらでも巻き返せると考えます。
ピアノは、いろんな意味でいいと思いますよ。

モーツァルト!いいですよね。
たくさん弾かせてあげて下さいね。

障害あるなしに関係なく、心が満たされていたら、、、、
まだまだ、人は成長するのではないかと思います。

陰ながら応援しております。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆



ヴェリテピアノ教室


以前、同じような生徒さんがいらっしゃいました。
夢中であること、ソナタまで弾けるようになっていらっしゃることはとてもとても素敵なことかと思います。

お勉強も大事でありますが、何か自信を持ってできることがあるということは、長い目で見て人生を豊かにしてくれることかと思います。
そして、その時その時でお話しさせて頂きますと、先を読む力もつきますし、達成感も味わえますし、とても感謝して頂けたと記憶しております。

長いこと一つのことを続ける大切さも学べますし、何より好きなことですので、是非、応援して差し上げてください!!



ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)




誰でも、出来ることがあるというのは嬉しいことです。そのお嬢さんが、喜んでピアノを弾いているなら、そのまま続けた方がいいと思います。 息抜きは必要です。


お母さんの気持ちを整理して、「お母さんは〇〇と思う」と、心配していることも含めて話して、お嬢さんがどうしたいか聞くのもいいでしょう。

 ピアノの先生には、試験や勉強で練習時間が取れないときはその事をお話して対処していただくといいですね。

 「出来る」「得意」という意識は大切です。ピアノでその部分を養っていく事は大事だと思います







夢中になってグングン力をつけているなんて!

何を迷うことがあるでしょうか?
ぜひ続けさせてあげてください。

発達障害でLDもあるのにモーツァルトが弾けるなんて、お嬢さんの特性を活かして指導されておられますね。
読譜や練習方法などかなり工夫されていると思います。

とってもいい先生に出会われたのですね♪

さて、発達障害を持つ子が大人になるにつれて
・得意なこと
・工夫すればできること
・工夫してもできないこと
この辺りが明確になってきます。

みんなができるのに自分だけできないことがどうしてもあるのでメンタル的に落ち込みやすいです。

そんな時に大切なのが余暇活動です。
自分の心を落ち着ける趣味があるだけで、嫌なことを一旦忘れられる。

そしてピアノが弾ける人は、いろんな人から認めてもらえます。
人ができないことでも自分はできるって大きな自信につながります。

お仕事をするようになった頃、音楽が心の支えになってくれます

お嬢さんがやりたいという限り、ぜひ続けてください♪





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)




先ず、娘さん 素晴らしい!と思います。
また指導者の方も頑張って指導されていらっしゃるのが凄いと思います。
良く「好きこそものの上手くなれ」と言う言葉通りだと思います。
勉強ばかりが脳でなく趣味も見つかり、良き方向へ娘さんは向かっている。と個人的に思っております。
ピアノは脳もモチロン使いますし、感受性も豊かになります。
娘さんの成長を影ながら応援したいです。


 

こんにちは。
Music School あざみ野です。

過去に自閉症のお子様のレッスンを担当していた経験がございます。その時の経験から感じた事は、発達障害の有無に関わらず夢中になれるものを持っているのは自信にも繋がりますし、視野を広げる大きなチャンスだということ。弾くだけでなく、作曲家の出身地を知るなど音楽の勉強は多岐に渡ります。一生懸命に向き合えるものがある、って宝物だと思いませんか?

しかし、学校のお勉強についていけなくなってしまうのも辛いですよね。遅れたお勉強を取り戻すのは時間も気力も大変!学校の宿題は最低限きちんとこなして、ピアノから学べることを目一杯経験していけると益々充実した日々を送れると思います!



犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)


こんにちは!

櫻井ピアノスクール、櫻井桂子と申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

娘さん、素晴らしいですね!

一年前に勉強した事ですが、ピアノは学力、脳内の活性化にすごく貢献し、
ピアノと学力の相乗効果がとてもあるということが、
アメリカのいくつもの実験で証明されているようです。
そしてなによりもご本人がはまっていらっしゃるという事を
考え合わせても、続けてマイナスになることは無いと
考えています。

どうか良い方向へ進みますよう
お祈りしています。

櫻井桂子



発達障害の子供さんを数人レッスンをした経験がございます。
椅子に30分間座れない子供やいきなりパニックになる子供もいましたが、とりあえず30分椅子に座れる子供はソナタ近くのレベルまで行けた覚えがございます。これ以上はテキストを進められと判断した場合には、そのレベルでの、その生徒さんに相応しいテキストを選びご本人の好きな曲を交えてレッスンして楽しんで貰えたという経験もございます。

山崎のぞみピアノ教室



クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)



 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)







キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)






馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)




羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)



うちの教室では現在も発達障害児さんをお預かりし、レッスンをしております。
勉強が得意な子、苦手な子色々です。

娘さんが何よりも好きなものは自信になり、心の支えになります。
それを辞めさせた後、娘さんに何かピアノに代わる心の支えになるものはありますでしょうか?
もしあるなら何よりだとおもいます。

そうでないなら、このままピアノを続けて、心から楽しいと思える時間を作ってあげるのは大切な事なのではないかなあとおもいます。


苦手なことにもきっととても頑張っておられるとおもいます。
好きな習い事があるならば、大変な勉強にもきっと頑張れるとおもいます。まだ小学生であればまだまだ両立は可能なのではないかとおもいます。

生徒と、そして自身の子供にも発達に偏りがある母親としておもいます。
大変な事があり、それでも好きな習い事があったことが後々の頑張りに繋がったのではないかと、詳しくはわかりませんが同じことに悩み、(かなとおもいます。)成人した子供をみておもいます。

でしゃばってすみません








ピアノが好きで練習もされるのであれば、
続けられて良いと思います。
好きなことを取り上げられてしまって、
精神的に不安定になってしまう方が、心配です。
以前、支援学級の音楽療法のお手伝いを、
した事があります。お母様の離婚によって、
引っ越しをされたのですが、それによって、
精神状態が悪くなって、戻られた方を見ました。
勉強も大切ですが、お子様の好きなことは、
出来たら続けさせてあげたいと思います。





ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)





その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)