【うまく弾けちゃうアドバイス】 メルマガ・バックナンバー 11年10月
部分練習のワナに、はまっていませんか?
■今回のメルマガ執筆者
『アルページュピアノ教室』
[東京都練馬区]
こんにちは。 「アルページュピアノ教室」 高橋です。 |
ピアノを習い始めてはや○年。
そろそろ、中級者になってきたみなさん。
今日はそんな皆さんが陥りがちな練習方法のお話をしてみようと思います。
部分練習をしっかり30分やり、よし弾けたからもう大丈夫。
そうおもっても、通しで弾くと、なぜかまたその箇所を間違えてしまう・・・
あなたには、そんなイラッとする経験ありませんか?
もちろん、部分練習し、通して弾いてみたら、一曲まるまる弾けちゃった!という時もあるでしょう。
けれど、せっかく沢山部分練習して弾けるようになったのに、初めから通したら、また、同じところをまちがえちゃった!という経験をお持ちの方も沢山いらっしゃると思います。
なぜ、初めから、通すと弾けなくなってしまうのでしょう?
そんな場合、たいていがっかりしながら、「部分練習では弾けたのに集中力がきれちゃったかな(-_-;)」と思いがちですが、問題は集中力だけではないのです。
実は、そこに、ちょっとした秘密があるんです。
それは、
「のり付け」
です。
部分練習したフレーズと、その前のフレーズ。
そこの部分の「のり付け」ができていないのです。
部分練習するフレーズの初めの一音を弾く時は、一番弾きやすい自然な手の形、手首の位置、体の状態で弾いています。
けれど、前のフレーズから、部分練習した個所にはいった場合、たいていは微妙に、場合によっては全く違う手の形、手首の位置、体の状態になっていたりするものです。
だから、弾きにくく感じてしまう。
また、部分練習した個所より前の場所から通すと、前のフレーズ感の影響を受けて、感覚的にも「部分練習だけ」の時と違うイメージをもったりします。
そのため、部分練習ではできたのに、初めから通すとまちがっちゃった!!!という現象がよく起こるんです。
実例を見てみましょう。
この曲はグリーグの「小川」です。
■譜例: グリーグ 「小川」 |
これは、手の形が微妙に違ってしまっている例です。
譜例で2小節目(右手だけになるところ)から5小節目まで部分練習したとします。
その練習の後、こんどは、その前の1小節目から通して練習をします。
すると、1小節目の最後の音が、1の指(親指)で終わっているため部分練習の頭の所のFシャープとAシャープを5(小指)と2(人差し指)の指で弾く場合、手の大きさにもよりますが、ほとんどの場合、部分練習した時より親指が中に入り、手首が上がっているはずです。
さあ、どうしたらいいんでしょう?
もう、わかりますね?
そうです。
部分練習したところの前のフレーズから、また部分練習をする!!!
こういう練習が必要なのです。
こんな風に、練習の仕方には秘密が沢山あります。
1つの練習の仕方を知れば、次に違う曲で同じようなパッセージがあった時、同じ練習方法がつかえます。
また、将来、何かの事情でピアノ教室に通えない時期があっても、沢山の練習方法を知っていれば、知らない人より効果的に練習できます。
適切な練習方法というのは、「宝物」なのです。
どうしても弾けない、そんな時は、先生に練習方法を聞いてみることも、上達の近道ですよ!(^^)!
おわり
『アルページュピアノ教室』
[東京都練馬区]
【教室紹介】 アルページュピアノ教室
練馬~豊島園駅徒歩6分にあるピアノ教室です。
当教室では、生徒さんが「自分の力」で楽譜が読め表現の仕方を「自分の力」で考える事ができる力を育み、「音楽的自立」ができるような、レッスンをしています。もちろんその中に、「曲に合わせて練習の仕方を組み立てる力」も入っています。「音楽的自立」ができると、どんな状況の中にあっても、生涯にわたって音楽を楽しむことができます。
有志には発表会以外にも、介護施設でのボランティア演奏、アンサンブル演奏のイベントも!子供から大人までピアノを楽しみながら上達している生徒さんが沢山いる教室です。(*^_^*)
■ 教室風景 アルページュピアノ教室にて |
■生徒さんによるボランティア演奏の風景 |
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