まずは1音にこだわってみよう! ~大人からピアノを始めた方へ~
まずは1音にこだわってみよう! ~大人からピアノを始めた方へ~
■今回のメルマガ執筆者 14年9月
『yokoピアノ教室(
yoko メールピアノ教室)』 [島根県大田市]
ピアノを習い始める大人の方、増えています。
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1音が命
一番多い悩みは…せっかく弾けるようになったけど、なんだかメロディーの流れが悪い、または思っているように弾けない…等のようです。
みなさん、こう弾きたいっていう思いが大きいから、特に自分には厳しくなりますね。
メロディーをどう歌うか!どのように音楽を作るか?… すべてに通じる一番大切な第一歩は、まず1音を大事にすることから始まると私は思います。
1音をみなさん、どのように鳴らしていますか?
ピアノという楽器は鍵盤を下ろしさえすれば音が鳴りますね♪猫ちゃんだってピョンとピアノに飛び乗れば音が出ます!
他の楽器にこんなに簡単に音がでるものってあるかなぁ…って考えてみても、やっぱりない。
ピアノは本当に簡単に音が出せるから、ついどんな音を鳴らしてるってことは後回しになってしまうんですねー。
ピアノを弾くにあたって気をつけなきゃいけないことって…たくさんありすぎだから(手のかたち、腕の構え、譜読み等々)、とくにですよね~
でもでも一番大切なのは、どんな音をならすか(どんな声で歌うか…)というところに注意することです(^-^)v
ピアノの中身を知る
まずはピアノの構造を見てみましょう。グランドピアノの場合でお話しますが、基本構造はアップライトも同じです。
ピアノの中でのお仕事って本当にすごいです。私たちがピアノを鳴らそうと思って鍵盤を下ろすと、まずはハンマーが動いて上がり弦を叩きます。
そして鍵盤を押している間は、ダンパーという弦を抑える装置が上がるため、叩かれた弦は上で抑えつけるものがなくなり開放されます。
こうして音を鳴らし続けてくれるんです。そして指を離すとダンパーが降りて音が鳴るのを止めます。
1音を鳴らすにあたって、これらのピアノのお仕事の中で一番重要な部分はどこでしょう!
そう!!ハンマーが弦を叩くところです。その一瞬がすべてなんです。どんな音をだそうかなと頭でまずは考えて、指を下ろすところが一番大事ですねー。
さてさて、イメージ通りの音をピアノは鳴らしてくれるでしょうか?こんな音を鳴らそうと思い、指を下ろす。そして思った通りの音が鳴っているかを注意深く自分の耳で確認する。
こうした1音の出し方をしていくと、指先が自分の思いを表現するためにちゃんと働いてくれるようになっていきます。
自分の「こう鳴らしたい!!」を指先からきっちりとピアノの弦に伝えることが出来るようになれば、第一歩は大丈夫です(^-^)v
指先だけじゃ伝わらない
ところで… 音を鳴らすとき、指先だけで鳴らそうと思っても弦はちゃんとなってくれません。私たちの持っているもの…腕の重みや手の重み、または上半身の重み等を使って鍵盤を下ろしましょう。
指先だけだと余計な力が入り、弾くのもつらくて音も伸びないという悲しいことになってしまいます。(実はこういう例はとっても多いです!)
よく私が出す例ですが、椅子などにもたれるときに体重をかけると自分は楽、でもいすの背もたれには自分の重みがバッチリかかっていて、きっと背もたれさんは重いはずです。もしもわざと背もたれに重みを乗せずにもたれるような格好だけをした場合は…
想像するとおかしいですが、自分はもう、とってもつらい。でも背もたれさんは楽ですね。
これを、ピアノの鍵盤が背もたれで私たちの手を体だと考えればわかりやすいと思います。
一生懸命にひくあまり腕や手に力が入ってしまって大変なのにピアノは鳴ってくれないという悲しい状況は避けたいですね。楽に指を下ろして、体の重みを背もたれにあずけるように、指の重みを下ろした鍵盤にあずけましょう。
音が空気に溶け込む瞬間
さて、音が鳴る一瞬に命をかけたら、後は腕の重みをどうするか考えてください。
グーっと重みをかけたまま次の音へ行ってもいいです。でも最後は腕の重みは軽くしてあげましょう。
腕の重みを軽くした瞬間の音を、この動画やご自身がピアノで弾いてみることで、まずは確認してみてくださいね。
音が空気に溶け込むような響きになるのが、なんとなくイメージしていただけるとよいのですが。
動画の音声ではわかりにくいかもしれませんが、グーっと重みをかけて鍵盤を下ろして手首や腕を上げて重みを軽くした瞬間(脱力した瞬間)、音の響きがふっと軽くなります。
和音でも同じです。
この音の違いをまずは聴きわけてみましょう。重みをかけて音を鳴らして、その音を空気に解き放つ!重みも軽くしたり重くしたり、または下ろすスピードを速くしたり遅くしたりで、音色も音量も変わります。
そのたった1音の動きは、音楽の1つのフレーズでも同じ動きをします。
同じ動きでまずは1音、
次に2音、
さらに続けて、ドレミファソと弾いてみます。
1音でも2音でも何音でも、ピアノの音を鳴らそうとする手や腕の中では同じ事が起こっています。重みを乗せて弦を鳴らしたあとは軽くする…という動きです。
ここで悪い例を挙げてみます。指先だけで弾いて、腕の重みを軽くせずに押さえっぱなしでも弾いてみましょう。
次にこの弾き方でドレミファソと弾いてみます。
音そのものが硬かったり、音が流れていないのが動画から伝わるでしょうか?
ご自身のピアノでも、ぜひこの違いを確かめてみてくださいね。
まずは1音にこだわってみましょう!1音ができるようになったら、その手や腕の使い方でひとつのフレーズを弾いてみましょう。必ず音楽が変わってきますよ(^-^)
『yokoピアノ教室(
yoko メールピアノ教室)』 [島根県大田市]
【教室紹介】
yoko ピアノ教室(yoko メールピアノ教室)のごあんない
はじめまして! yoko ピアノ教室講師の菅森容子です。
yoko ピアノ教室では子供さんから大人の方までそれぞれのペースに合わせてピアノレッスンをしています。
「この曲が弾けるようになりたいな」という夢をお持ちの大人の方。夢を叶えるお手伝いができればうれしいです。
子供さんのレッスンではとにかく楽しいピアノレッスンの時間をと思っています。
そして、ピアノが音楽が好きだなぁと思ってくれればうれしいです。
それと同時に音楽やピアノ演奏に必要な基礎的なことも身につくよう工夫をしています。
さて、このたび、新しく「yoko メールピアノ教室」を開講することになりました。
ピアノを始めたいけれどなかなか時間かとれなくて…という大人の方々、また、資格取得にピアノ演奏が必要な方々によいのでは…と思っています。
動画、画像を含むメールでのレッスンです。入会お待ちしています。
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