Q&A: ギロックの曲集をすすめられましたが、良いですか?

ピアノを習っているお子さんやそのご父母、そして大人のピアノ学習者の方には、ピアノ・レッスンやピアノ教室に対して疑問や悩みが少なからずあります。当サイト登録のピアノ教室運営者、ピアノ講師が、その疑問、悩みに答えてくれます。

2017年4月







Q: ギロックの曲集をすすめられました。良いですか?


40代になってピアノを再開しました。ブルグミュラーは終えました。
しかし、ソナチネ・アルバム1の練習曲の最初のほうで苦戦し、今ひとつやる気がでてきません。
先生はとても良く指導してくれます。私は女性ですが、細かく早い動きが苦手です。
最近、ギロックの小曲集を勧められました。
抒情小曲集やピアノ・ピースです。
私は今まで知りませんでしたが、これらは良い教材でしょうか?それとも、他になにか良い教材はありますか?






A:ピアノの先生の回答  (先生のそれぞれの立場とタイプから回答)

ライオン・タイプ
権威的、きびしい先生の立場からの意見
フクロウ・タイプ
(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見)
馬・タイプ
活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見

ウサギ・タイプ
(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)
ネコ・タイプ
(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)
ウシ・タイプ
(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)
犬・タイプ
(真面目で親しみやすい先生からの意見)
クマ・タイプ
母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見
シマウマ・タイプ
(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)
羊・タイプ
平和的でおとなしめの先生の意見
キリン・タイプ
のんびりした先生からの意見
  その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)






ライオン・タイプ

( 権威的、きびしい先生の立場からの意見)



フクロウ・タイプ

(学問的、または知恵ある意見を述べたい先生の立場からの意見



ブルグミュラー、ソナチネは全曲練習する必要は無いと思います。
何故かと云うと、音楽的、技術的な進歩にあまり役に立たないと、私は思うからです。更に楽しめる曲が少ないと思います。

私が生徒達に勧めている教本は「全音楽譜出版社」の「ピアノのための「バロック名曲集」上、下巻です。
その中の数曲は必ず耳にしたことがあるはずです。ピアノを弾いたことが無い人でも聴いた覚えがあるはずです。
と云うことは親しみやすい曲が含まれていると云うことです。
テクニック的にも困難を伴わず、きっと楽しみながら練習できると思います。

更に、バロック音楽は古典派、ロマン派の曲と異なり右、左手が全く異なる動きをするため、上、下巻をマスターしたら、古典派、ロマン派の曲が、余裕を持って弾けるようになっているはずです。

最初は2小節を右、左と片手で弾き、大丈夫と思ったら両手でゆっくり弾きます。
次の2小節も同様に練習し、弾けたら最初から4小節弾きます。
その後も同様の練習をします。
重要なことは、あせらずユックリ、確実にと云うことです。

この練習方法であれば、上巻1番「メヌエット」(j,sバッハ)は
30分で最後まで弾けるようになるはずです。
(参考のために、私の教室では4歳の生徒が、2週間で暗譜で弾けるようになりました。他の生徒達も同様です。決して特に優秀な生徒達ではありません)

もう一度念を押しますが「あせらず、じっくり」です。

ぜひ試して楽しんでほしいものです。
「音楽は音を楽しむもの」「音我苦」ではありません。

「藤田音楽教室」藤田将利




【ウィリアム・ギロックとは?】

ギロックは1917年に生まれ、1993年に亡くなった比較的新しい時代の作曲家です。ミズーリ州の田舎町で生まれ、幼少期は舗装もされていない長い道のりを、車のパンクに悩まされながら通ったそうです。
作曲家だけでなく「教育者を教える教育者」としても高名で、音楽を指導するということはどういうことか、常に考え続けていた音楽家だったようです。
質問者様がピアノを習っていた時代は、バイエル、ハノン、ソナチネと一通り決まった教材を終えてからソナタや近代のドビュッシーなどに進むのが一般的でした。
それ以外の曲を知らずにピアノを辞める生徒さんが大半だったと思いますので、レッスン経験者であっても、ギロックの名前を知らない方は多いように思います。
しかし、現代においてはピアノの上達に効果的な教本が数多く出版されており、忘れ去られていた古い作曲家が発掘されたりと、講師であってもそれに追いついていけないほど、たくさんの曲集があります。
ギロックはそのなかでもメジャーな存在で、小学生くらいの生徒さんが、発表会やコンクールで演奏するプログラムとしても親しまれている印象です。


【ギロックはよい教材か?】

答えはイエス、です。
これは先日の回答にも書いたことですが、ギロックの作品には、ほかの作曲家の作風を模倣した作品も多いのです。そのため、憧れのあの名曲、絶対にむりと弾く前から諦めてしまう曲への良い練習曲になるものがたくさんあります。
指の動きというよりも、和声(響き)やリズムなどをうまく用いている作品が多いので、それ自体が一つの作品でありながら、音楽史を紐解くこともできるのです。

一曲が短い、タイトルがきれいなど、ブルグミュラーと少し似ている部分もあります。


【指の動きについて】

細かく早い動きが苦手とありましたが、ギロックの作品はさまざまなタイプがあり、素早い動きを要求されるものもあれば、しっかりと和音をおさえて響きをつないでいくものもあります。なので、指が動かないから弾けない、あるいはギロックを弾いても力がつかない、ということはないと思います。

早く指を動かすためには、ハノンなどいわゆる「退屈な練習曲」が必要な面も確かにあります。
ですが、ピアノレッスンは音楽性を豊かにすることも大切。その点、ギロックの作品はどんな短い曲でも美しく、完成を磨くためにも申し分ない教本だと思います。

数多ある教本からどれを選ぶか、またハノンや指の練習曲と併用するかどうか、という問題もありますが、それは飽きないよう、また着実に力がつくよう、先生がチョイスしてくださるかと思いますので、先生とご相談しながら取り組まれるのがよいと思います。


過去に、あまり練習熱心ではなかった生徒さんが、ピアノピース・コレクション2に収録されている《ジャズ・プレリュード》を気に入り、見違えたように熱心にピアノに取り組んだということがありました。
また、大人の生徒さんが「弾いていてリラックスできる」とおっしゃることもしばしば。
質問者様にもお気に入りの一曲があれば、嬉しく思います。


エムジック音楽教室




ピアノ再開されたとのこと ピアノレスナー立場から申し上げると
とても 嬉しいニュースです。
そして、良い先生とのお出会いも良かったですね。

さて教材の件
ブルグミュラーはロマン派の作品
ソナチネは古典派の作品
ギロックは近代現代の作品
時代によって曲想 作曲者の個性 作曲法の違い 時代的背景などもさまざまです。どの作品が良い 悪いはなく
時代別に様々な曲に触れ その中からご自分で好きな曲を見つけていくとよいと思います。

ギロックは 日本では人気があります。
ブルグミュラーより好きという方もいらっしゃいます。
でも
先ほども書きましたように 個人の好みもあります。

たとえば沢山の人気あるパン屋さん でも味は様々。そして、どこのパンが好きかも 人により違いますね。それは 色々食べてみて 「アッ 私このパン屋さんが好き」となります。(良い例かどうか、、、)
曲選びもそれと同じかもしれません。

どうぞピアノを楽しんで下さい。





馬・タイプ

(活動的で、パワーを与えてくれそうな先生からの意見)


 



ウサギ・タイプ

(楽しい雰囲気を大切にする先生からの意見)


私個人的には、とても良い教材だと思います。ギロックは、子供の為に教材をたくさん作っていますが、叙情小曲集は、子供では表現する際にまだ理解出来ない大人っぽい内容の曲もあると思い、私のレッスンでは、敢えて質問者の方と同じようなタイプの大人の生徒さんに使用します。むしろ、子供には、叙情小曲集は、子供の生徒さんには、まだ弾かせません。テクニック的にも学べる点が多く詰まっている教材というよりも素晴らしい作品の一つと思います。

うぬまピアノ教室  講師 鵜沼由美




相談者様のレベルであれば、ギロックはよい教材だと思います。
さほど長くなく、ブルグミュラーより響きが現代的ですし演奏効果も出る曲が多いです。
ただ、教則本のように順番にそれだけをやっていくというのは飽きてしまったり、音楽的には若干物足りないかもしれませんね。
大人のかたの場合はやはり自分好みのものでないと、なかなかやる気も出ないと思います。そういう意味ではこの教本がおすすめ!という1冊はなかなかありません。
私の場合はバッハの小曲、スカルラッティのソナタ、ショパンのプレリュード、マズルカ、シューマンのユーゲントアルバム、グリークの叙情的小曲集・・・などの中からよさそうなものを選んで提案することが多いです。
お役に立つかどうかわかりませんが、ぜひ幅広く色んな時代の曲を知って、好きな曲に巡り合えるようにお祈りしています。


エマーブルピアノ・横山








ネコ・タイプ

(独自の意見を言いたい先生の立場からの意見)





 


ウシ・タイプ

(目標に向かって地道な努力が大切と考える先生の立場からの意見)


ギロックは私も好きな作曲家で、生徒にも良く弾かせています。
発表会にもふさわしい曲が沢山あります。
ご質問に関してですが、ギロックの曲集には様々なスタイルの曲があり、メロディーも綺麗な物が多いのでお勧めです。
ただ、抒情小曲集はどうでしょうか、譜読みが少しとっつきにくい気がします。
大人っぽい曲なのですが、楽譜を見た感じは難しそうと思われるかもしれないですね。
子供のためのアルバムやピアノピースセレクション(1、2)、ギロックベスト(1~4)という曲集が出ていますので、まずはそれらの弾きやすい曲からスタートしてみては如何でしょうか。
ギロックが気に入り、もっと弾いてみたいと思われたら抒情小曲集にチャレンジする事をお勧めします。
私は子供の為のアルバムに収められている曲は、弾くのも聴くのも好きで、題名に子供とついているのが嫌かもしれませんが、大人でも充分に楽しめますし、簡単な物からかなり難しいものまで揃っている上、曲の雰囲気もバロック的な物からロマン的な物、現代的なものまでバラエティー豊かです。
ゆっくりな曲から速くて華やかな曲までテンポも雰囲気も様々です。
ギロックなら子供のためのアルバムを一番お勧め致します。

ブリランテピアノ教室

 






犬・タイプ

(真面目で親しみやすい先生からの意見)




良い選択と思います。
ギロックの作品は近年様々な曲集が出版されていますね。
何点か挙げますのでご参考になれば幸いです。
全=全音楽譜出版社
*全「はじめてのギロック」
ブルグミュラーを終わられた方には、初見でも取りかかれると思いますが、まずギロックの響きや曲作りに馴染むためにも、この1冊から始められてはいかがでしょうか?
数ヶ月でこなせると思います。

*全「ギロックベスト レベル1」「同 レベル2」「3」「4」
ギロックの作品はたくさんの楽譜が出ていてスタイルも広いので、人気のある曲をレベル別に安田裕子氏が選曲された4巻。「叙情小曲集」や「こどものためのアルバム」などの他にギロックと親しい作曲家の作品からも選曲されています。
「レベル2 」位から試されてみては?

*ドレミ楽譜 橋下晃一編「中級レベルで弾ける クラシック名曲ピアノ曲集1」「2」
古今東西の名曲が弾きやすくアレンジされています。
ソナチネ1の最初で苦戦されている、との事、耳馴染みの曲を
どんどんこなして楽譜に慣れて、演奏できる楽しみを沢山味わうと、又ソナチネに戻れる事でしょう。

*全「バーナムピアノテクニック 全調の練習」
様々な調に慣れて、シャープやフラットが調により、どのように増減するのか、理解できます。どの曲も短いですが、速い指の動きトレーニングにもなるでしょう。
バーナムシリーズもお勧め。ミニ→導入→1→2→3→4巻と進みます。ブルグミュラーが終わってるなら、2巻か3巻からで
いかがでしょうか?

*ヤマハ 黒河好子「オムニバスエチュード1」「2」「3」
練習曲を地道にこなすと、やはり実力がつく事でしょう。

*全 「チェルニーやさしい20の練習曲」
数あるチェルニーの易しい練習曲の中から、成田稔子氏が選曲したお勧め練習曲。チェルニー30番に入る前に取りかかると後の進みがスムーズです。

他にも色々な案がありますが、ついておられる先生のお考えに沿って相談されたら良いと思います。

高間はるみ
春海音楽教室 主宰




こんにちは。

先生から勧められたという「ギロックの小曲集」は情緒的で魅惑的な作品が並ぶ曲集です。近代の作曲家ギロックはアメリカの方らしくクラシックからジャズまで幅広い作品を残し、オクターブなど手の届きにくい曲もほとんど含まれていないことから子供にも大変弾きやすいものとなっています。


ですのでこの曲集では表現の幅を広げたりペダリングの練習に最適でしょう。


お悩みの細かく早い動きが苦手とのことですが、(恐らくスケールやアルペジオだと思いますが)こちらはギロックの小曲集ではなく「ハノン」などで対処する必要があります。4オクターブの半分の2オクターブをまずはきちんと弾けるようにすることが大事です。スケールやアルペジオはただやみくもに弾くのではなく手や腕の使い形にコツがあり、これこそレッスンを受ける必要があります。

曲はスケールとカデンツ、アルペジオで出来ています。
基礎テクニックをマスターしないとこの先はソナチネ、ソナタが待っていますので是非とも頑張って下さい。


ふちゅうのもり音楽教室
塚原めぐみ

 

 

 




ギロックは1900年代の作曲家です。
ソナチネアルバムの作曲家は1700年代ですのでギロックのほうが
現代の私たちに近い存在で和声も洒落ていて素敵です。
1曲も比較的短い曲が多いので練習しやすいと思います。
私も生徒さんにたちにギロックの曲を紹介しています。
楽しいと思いますよ。たくさん弾いてみてくださいね。


東久留米井手ピアノ教室

井手尚子


 




クマ・タイプ

(母性的、甘えさせてくれそうな先生の立場からの意見)


40代から再開されたのですね。
大人になられて、音楽への気持ちの持って行き方が、以前とは違ってきていると思います。

ソナチネは、古典の曲ですので、曲の構成や和音の使い方、さらに音階などの基本となる指使いを勉強し、その後ソナタへ進むには、なくてはならない曲集だと思います。
ですので、子供には必ず使用しています。

けれど、今、ソナチネで苦戦していらっしゃるとのこと。
大人の方なので、きっと指導されている先生も無理にソナチネ~ソナタと、こだわらずに、ギッロクを勧められたのだと思います。
ギロックは、いろいろな面を持つ作品をたくさん書いています。

私個人としては、とても良い選択だと思います。
ブルグミューラーは、子供向けの表題が付いているロマン的な曲集で、気持ちを込めて表現できる力を養う教本と位置付けると、ギロックは大人向けのそれだと思います。

私は、抒情小曲集よりも「こどものためのアルバム」(全音)がお勧めです。1曲ずつが短く、けれどとてもまとまりがあり、「こども」というタイトルが付いていますが、これは、大人向けではないのかしら・・と思うくらい、ロマンティックな素敵な曲ばかりです。

又、「発表会のための小品集」(全音)は、バロック的なロマン的な、何とも言えない素敵な曲が組曲として載っています。

私の生徒たちも、ブルグミューラーは、好きだったんだけど、ソナチネになったら、あんまり面白くない。という声も聞きます。
古典の曲は、なかなかとっつきにくいのですかね。
たぶん、ご相談者の方も同じように感じて、いらっしゃると思います。
でしたら、是非、この2冊を弾いてみてください。

これからも、楽しめるピアノでどうか末永くお付き合いしてくださいね。
あまり無理して、指など痛めませんように。

失礼いたしました。





 


シマウマ・タイプ

(優雅さと優美さをもって指導したいと考える先生の意見)



ウィリアム・ギロック氏の作品は、メロディーやハーモニーが美しいため、多くの大人の生徒さんから、「演奏していて楽しい」「音楽に触れてリラックス出来る」などといったお声を頂くことがよくあります。

作品の魅力を最大限引き出すためには、指示された発想用語に従う必要があるということは言う間でもありませんが、クラシック音楽の楽譜はイタリア起源であるため、読解に外国語の知識が必要となってきます。

その点、ギロックはイタリア語でなく、英語で楽語を書きましたので、作品を解釈するにあたって、作曲家の意図を汲み取ることが、比較的簡単であると言えると思います。

多くの初心者の方は、Slowly(ゆっくりと)という英語を理解しますが、Lento(伊)やLent(仏)には馴染みがないといったことはありませんでしょうか?趣味としてピアノを学ばれる方にとって、このことは紛れもなく「大きなプラスの要素」ですよね!

また、ギロック氏の作品の特徴として、「先人作曲家の模倣が多い」という事が、広く認識されています。しかしこの事実は、ギロック氏が、シューマンやドビュッシーなどの作品を単に真似たということではないと、私は個人的に思っています。

質問者様が挙げられた『抒情小曲集』は、非常に巧妙に作られており、例えば、小学生のお子さんから大人の方に至る幅広い年齢層に演奏されているドビュッシーの「アラベスク」や「月の光」といった作品を想起させるものです。

同氏の作品群は、それらの作品へ近づくステップとしての価値もありますし、「いつかあの曲を」という目標を設定する上でも大きく貢献していると思います。

また、「左右の手を交差する奏法」など、古典的なメソッドにはないものも採り入れられていますので、当教室と関わりのある先生方によるモチベーションの評価も、「やりがいがある」など、非常に高いものとなっております。

また、従来の古典派作曲家の作品と異なる点としましては、「ペダル」が挙げられると思います。グランドピアノのペダルは3本あるのですが、教本の選び方によっては、ダンパーペダル(右)だけの習得に留まってしまうこともあるようです。

私はバッハやクレメンティーなどの古典的作品を尊重する立場を取っていますが、新しいメソッドから得る多くのものも吸収したいと望んでいます。

ギロック氏が多用した「模倣」を、「ご自分の好きな音楽を見つけるような手掛かりとして使用して行かれると良い」と思います。同氏の小品の中には、質問者様が苦手とされている「細かい動き」も含まれていますので、使用に当たって、特にご心配されることはないと思います。

音楽が偏らないために、バロック音楽を同時に勉強なさると良いですね。また、「ブルグミュラー18(または12)の練習曲」や「ヘラーの練習曲」は、ギロックより更に、「指の技巧的な側面」を重視していますので、技術的なことに疑問を持たれた時には、是非、それらも併せて学習されたら良いと思います。

最後になりましたが、「今、W.ギロックの音楽を学ばれること」は、特別な意味で「素晴らしい!」と思います。それは、今年が、同氏の生誕100年になるからです!

実は、私は2008年にO.メシアンの生誕演奏会を催し、2014にはC.P.Eバッハの生誕300年を祝って、生徒たちと小さなイベントを行いました。その他、1985年には、大バッハの「生誕300年記念切手」を海外より買い求めました。

音楽は「時間の芸術」ですので、「先人の作曲家のライフタイムには特別に注意を注ぐ必要がある」と思います。そして、そのことは私たちの「練習という日常の事に大きな刺激と良い影響を与える」という事に気づいた人は、音楽からより多くの喜びを得る事が出来ると思っています。

「ウィステリア・ピアノクラス」では、正式入会希望でなくとも、音楽を学びたい方のお手伝いをしていますので、どなたでも「お問い合わせフォーム」より、お気軽にご質問下さいね。

ウィステリア・ピアノクラス  埼玉県入間市高倉




ギロックは 素敵な曲集だと思いますが、質問からは あなたの中で 曲のレベルを気にするところがあるのではないかと思います。弾くことに一生懸命なのは良いことですが まずは聴く事もしてみたらどうでしょうか?例えば ギロックのCDやソナチネ集のCDを聴く、ヴァイオリンやチェロなど弦楽器の名曲を聴く、積極的にコンサートに行く、など 音楽を沢山聴いて、「速い動きは苦手」と決めつけず、どんな風に弾きたいかという理想を思い描きながら弾いた方が楽しいと思います。

ピアノ教室アンダンテ




大人になりピアノを再開なさったとのこと、素敵ですね。
ブルグミュラーからソナチネに入ると、ほとんどの人が苦戦します。長いスケールなどのパッセージが急に出てきますから、大変だと思います。でも、基礎を身につけるには最適で、美しい曲が多いので楽しんで勉強できる教材だと思います。
ご質問のギロックは、細かく早い動きが苦手な方が弾きやすい曲が多いと思います。速い曲もありますが、ゆったりとした曲も多いです。ペダルを使うことと、独創的な響きで古典派の曲とは違う雰囲気があると思います。
先生が今の貴女の状況を考慮して、良い選択をされたと思います。
是非頑張ってくださいね!







羊・タイプ

(平和的でおとなしめの先生の意見)


 




キリン・タイプ

(のんびりした先生からの意見)







その他・タイプ (その他の考え方とタイプの先生)



指のテクニックというより
現代の音やジャスなども入っており
曲想を練習するには、とても良い
教材だと思います。
ただ、メインの教材にするには進度が遅くなり、また、弾けたからと次の曲にに行くのは
もったいない、テクニックや曲想やらをちゃんとその都度説明出来ると良いと思います。
コンクール曲にもできます。


 


いつも生徒に言っていますが、ピアノは一生友達です。40代になっての再開、昔の友人に会ったような懐かしさがありますが、しばらくぶりの練習では指のほうが少しもどかしいこともあるでしょうね。

さて、ギロックの曲集は良いか?と訊かれたら、「良い」とお答えするでしょう。
ただ、質問者の年齢を考えるともっと他の曲をチョイスしても良いのではないかと思います。

ご自身で弾きたいと思われる曲は無いのでしょうか?私は、個人的に弾きたい曲を弾く事が、練習や演奏へのモチベーションアップにつながると考えていますので、可能な限り生徒には希望の曲を弾いてもらっています。

ブルグミュラーを終えたのであれば、ショパンの作品番号無しのワルツや別れのワルツは十分に演奏可能ですし、短いマズルカ、ポロネーズの遺作など、ピアノを弾く方にとっては憧れとも言えるショパンを練習されることをお勧めします。

初心者として始められた方は、1年目ショパン・ワルツ、2年目モーツァルト・幻想曲、3年目ドビュッシー・アラベスク第1番、4年目リスト・コンソレーションを演奏しました。

ピアノ以外の楽器演奏を経験されている方で、毎週レッスンに通って来ていた方でしたが、それぞれ1年かけて完成させましたが、4年目の演奏は立派なものでした。

その他、演奏可能な曲はたくさんあります。私はギロックは小学生以下の生徒にしか弾かせていません。やはり、年齢に合わせた選曲というのが必要になってくると思いますので、質問者さまも先生に「ショパンで弾ける曲は無いでしょうか?」とお伺いしてみたらいかがでしょうか?

PIANO  LESSONS WITH MIYUKI WILLIAMS